近未来の日本を舞台にしたSF群像劇『7SEEDS』。
2001年〜2017年に渡って連載され、全35巻+外伝で完結。2019年にはNetflixでアニメ化されて話題になりました。
『7SEEDS』は複数の主人公がおり、それぞれのキャラクターを軸として交互に物語が進んでいきます。
というわけで今回は 『7SEEDS』のあらすじと最後はどうなったかを、ざっくりと紹介していこうと思います。
最新刊を読む前のおさらいや、「あれ?どこまで読んだっけ?」 「あの内容どこだっけ? 」なんて時にご利用ください。
目次
アニメ第1シリーズ
1〜2巻 島の章(夏Bチーム)
※初登場人物 色太字!
荒れ狂う海上で目覚めたナツ・嵐(あらし)・蝉丸(せみまる)・牡丹(ぼたん)の4人は、とある島にたどりつく。
何が起こっているかもわからないまま、突如、危険なサバイバル生活が幕をあけた。
牡丹が誘拐犯の一味と誤解したナツ・嵐は逃げ出そうとするが、食虫植物に捕らわれ危機に陥ったところを百舌(もず)に救われる。
島の中腹でまつり・ちまき・螢(ほたる)を助けた4人。
ワニもどきに襲われた牡丹を百舌が救い、8人の人間が揃ったとき、
牡丹はこれが『7SEED'』という政府のプロジェクトであり、巨大天体によって滅亡した地球で誰一人生き残れなかった時の保険であることを説明する。
日本には、春・夏A・夏B・秋・冬のチームがあり、健康で才能のある7人の若者と、事情を知るガイドが選ばれていること。
夏Bチームだけは実験的に作られた落ちこぼれチームであること。
突然の内容に混乱する面々。両親や祖父母に思いを馳せるナツは、島を取り巻く水が海水でないことに気がつく。
島の周りが湖であることに気づいた夏Bチームは、「ここがどこか確かめる」ために海へでて陸を目指す。
ちまきは壁画を描き、それぞれが岩に名前を残してー。
2〜3巻 早春の章(春チーム)
人喰い虫がいる危険な島で、春チームは水と食料を手に入れるため、過酷なサバイバルを繰り広げていた。
メンバーは、花・藤子(ふじこ)・万作(まんさく)・ハル・ちさ・桃太郎の6人とガイドの柳。
7人目の少女・ひばりは冷凍の影響から目を覚ますことなく眠り続けている。
いまだ柳の言うことに懐疑的なメンバー。高圧的な柳に対する不満は徐々に高まっていた。
虫たちの水場に突入した花たちは、上手く崖下に水を流すことに成功するが、柳が虫に刺され怪我を追う。
これを機に、横暴で独裁的な柳の態度がエスカレート。
ついにはひばりを囮にして虫から逃れようとする柳を、花は虫の群れの中に突き落としてしまう。
しかし、死んだと思っていた柳が花たちのもとへ帰ってきた。
虫に操られた柳は花たちをおびき出そうとするが、最後の理性で自分に火をつけて花たちを救う。
花たちは筏で島を離れ、西へと向かった。
3巻 立夏の章(夏Bチーム②)
陸にたどり着いたナツたちは、そこが海に飲み込まれた長崎であることを知る。
7つの地方富士に眠るという物資を求めて、由布岳にたどりついた8人。当面、九州に落ち着くことになったメンバーを横目に、嵐は関東を見に行くとを告げる。
嵐に惹かれるナツは同行して、二人はともに東を目指す。
3〜4巻 東風の章(春チーム②)
漂流の末、海に沈んだ横浜にたどりついた花たち。
花とハルは東京を、藤子と桃太郎は茨城方面を、それぞれボートで見に行く。
ところが水と緑に埋まった都心で、花たちは凶暴な怪物に襲われる。
音に驚いた怪物から逃げだし、ハルの演奏に勇気付けられる花。
「7つの富士を目指せ」という柳の遺言で富士山に向かった一行だったが、富士山は跡形もなくなっていた。
地方富士の一つ、経ケ岳にやってきた花たちは物資の保存されたシェルターを見つける。そこには先に訪れた夏Bチームの書き置きが。
一度は生きることを諦めそうになる花だったが思いとどまり、春チームはシェルターを拠点に家づくりを開始する。
4巻 冬の章(冬チーム)
目が覚めたとき、冬チームははじめから5人だった。3人は冷凍睡眠の解凍に失敗してしまったのだ。
地形の変わった北海道に佇む、新巻・鮫島・美鶴・睦月(むつき)、そしてガイドの熊川。
新巻と鮫島はおなじ高校球児であることがわかり、意気投合する。
ところがこの時代の北海道は決して安心できる土地ではなかった。掘り返された3人の遺体。凶暴なトラによって睦月と熊川は食われ死んでしまう。
新巻はケガをした野生の犬を助け、生き残った新巻・鮫島・美鶴の3人は富士の一つ・雌阿寒岳を目指す。
新巻は鮫島と美鶴がお互いを好きなことに気づく。3人は幾多のトラブルを乗り越え、北海道の大地を進んでいた。
ところが人喰いトラはどこまでも執念深く、新巻たちを追いかける。
ついに襲ってきたトラに、鮫島は新巻と美鶴を逃して殺されてしまう。
怪我を負った新巻に全ての衣服を被せ、舞台衣装一つで雪中を舞う美鶴は、そのまま鮫島を追うように死んでしまった。
鮫島の幻影をみる新巻はついに物資シェルターにたどり着く。
寄り添ってくれた犬の子どもに「鮫島」「美鶴さん」と名付け、そのまま長い年月を一人で生きていく。
5巻 芒種の章(夏B・秋チーム)
関東を目指すナツ・嵐は、追いかけてきた蟬丸と合流し、秋チームの村にたどり着いた。
すでに3年前に解凍されたという秋チームは、秋ヲ・蘭による独裁的な村を構築していた。
麻薬を吸い、このまま滅びることをを願う蘭たち。ガイドの十六夜は、ガイドだけが持たされているという毒薬を使い全員を殺そうと目論むが、嵐たちに止められる。
村を出たナツたちは関東と関西が大きな断崖と海で隔たれてしまったことを知る。
十六夜の協力で崖を降りた3人は、"乾季"に覆われた東の大地に辿りつく。
横浜の富士シェルター(後に春チームがたどりつくところ)にやってきたナツたちは、書き置きを残して東京へ。
変わり果てた東京の姿に絶望した嵐は、自暴自棄になって死を望むが、冬チームの生き残り・新巻に救われる。
15年間一人で生きてきた新巻。しかし蟬丸と嵐は「信用できない」と言い、3人は埼玉方面へと去っていく。
5〜6巻 雨水の章(春チーム③)
"雨季"が訪れた関東では、次々と危険な生物が目を覚ます。
子犬を探していた新巻は花と出会い、春チームの拠点で過ごすことに。
ところが正体不明の皮膚病にかかった花は、一人死に場所を求めて海へとでていく。後を追うハルと新巻。
塩水で病気を治せることに気づいた花たちだったが、荒れた海によって真水に囲まれた島に放り出されてしまう。
そこはかつて夏Bチームが流れ着いた島だった。花は「嵐」の名前と「花へ」と掘られた壁画をみて、嵐が生きて未来にきていることを確信する。
ハルの機転により塩水を見つけることができた花は病気を治し、一行は夏チームがいるという九州へむかう。
その頃、仙台にある名取富士にたどり着いたナツ・嵐・蟬丸はシェルターに隠された船をみつけていたー