そんな風に忙しい毎日に疲れてしまうことありますよね。
今回は1冊で読み切れる、切なくて優しい短編漫画を集めてみました。
気分展開したい時、思いっきり泣きたいという時に、ぜひ読んでみてください。
※最後の方はBL要素のある作品もありますが、ストーリーがおすすめなので載せておきます!
地球生まれのあなたへ
実話を元に描いた、涙がとまらない物語6編を収録した短編集。
どれも切なくてボロ泣き必至なんですが、読んだあとはじんわり心が温まります。人間関係に疲れたとき、「あぁ、人間捨てたものじゃないなぁ」と思わせてくれる作品です。
特に毎日の通勤ラッシュに揉まれている人には、ぜひ1作目をよんでほしい…!駅を行き交う人の中にも色々な人がいるんだなぁって、荒んでしまいがちな毎日の中で、心の暖かさを感じられる作品になっています。
※一部震災の悲しい描写があるので、苦手な方はご注意ください。
雨ふりラプソディ。
来たばかりの街。壊れた宝もの。雨ふるあなたを見た私は─。
幼い頃のとある事故をきっかけに、奇妙な関係となってしまった亜子と藤蔵。藤蔵に少しだけ複雑な想いを抱える亜子ですが…。
様々な青春と恋愛を切り取った、切なくもほっこりできる短編集。
各話の主人公が微妙に繋がっているので、伏線好きな人にもおすすめです。
式の前日
男女・兄弟・親子…様々な”ふたり”を切り取った、感動の短編集。
作者の穂積さんは、押し殺したような感情表現がすごく上手で、キャラクターの表情や仕草1つ1つから気持ちが伝わってきます。
読んでいて切なくなるお話が多いですが、中にはほっこりするお話も。
物語の切り取り方が秀逸で、不思議とやさしい気持ちになれる一冊です。
忘れられない
その日、母は帰ってこなかったー
何も言わない父、秘められた母の過去を追いながら、自分自身の忘れられない恋と向き合うことになる女性の物語。
愛し続けることの意味を問う表題作のほか、胸にせまる読み切りが詰まった温かで切ない短編集です。
友だちの話
隣の芝生は青くみえるー
本当にその通りで、自分にとっては完璧に見える人でも何かしら悩みを抱えているかもしれないし、その人になってみなければわからないことがたくさんあるかもしれません。
普通の少女漫画とは一線を隠した、高校生の恋と友情を描いた作品。
高校生の友情がメインのテーマですが、大人にもぜひ読んでほしい漫画です。
原作は、「高校デビュー」「青空エール」などの人気漫画家・河原和音先生です。
神様がうそをつく。
東京から転校してきた小学6年生の七尾(ななお)は、新しい環境でなかなか上手くいかない。
そんな時、大人びたクラスメイト・鈴村理生(すずむら・りお)の、誰にも言えない秘密を知ってしまいー
小学校最後の夏、子供ながら精一杯大切な人を守ろうとする小学生の2人の、切ない青春ストーリーです。
虫と歌 市川春子作品集
『宝石の国』の著者、市川春子が描く、短編物語4作品がまとめられた一冊。
ヒトの形をしているけれど、ヒトじゃない。でも人間よりもずっと繊細で、優しい生き物たち。
人間中心で生きていると、虫や星、自然の懐の深さを実感せずにはいられません。人間に振り回され、それでも優しく寄り添ってくれる姿が印象的。
独特の世界観と雰囲気が素敵な、静かな物語です。どうしたらこんな物語が思い描けるんでしょう。作者さんの頭の中をぜひ覗いてみたいです。
蛍火の社へ
幼い頃に一緒に遊んだ不思議な少年。触れたい、けれど触れられない。
優しい妖と少女の、純粋な恋物語。
こんなに切ない2人を、最後まで温かく描ける緑川先生に脱帽です。全1巻。
※ここからはBL要素が含まれます。
500年の営み
亡くした恋人を追って自殺したはずなのに250年冷凍保存され、未来で目が覚めた主人公。恋人の代わりに側にいるのは残念なアンドロイド。
素直になれない人間とアンドロイドの、胸をしめつけられる切ない人生の物語。
ロボットと人間のSFファンタジーですが、ラストは自然と涙がこぼれました。
BLと敬遠せず、いろんな方に読んでほしい一冊です。
王子と小鳥
まるでおとぎ話ー
或る日突然拉致されて、いつの間にか極東の国で王子に助けられた主人公。
言葉が通じない2人ですが、そのやりとりがまた面白い。相手を思いやる深い愛情が伝わってきて、王子の切ない過去にもじわっと涙がでてきます。
カテゴリーはBLではありますが、物語として楽しめる作品になっています。
1巻完結の作品ですが、切実に続きがよみたいです。
あとがき
心が疲れて動かなくなってしまった時、やさしく揺さぶってくれるのが漫画の良いところだぁと思います。
そうは言っても毎日忙しくて時間なんてない、なんて時もありますよね。
今回ご紹介した漫画は、1冊読むだけでもすごく感情が揺さぶられるおすすめの作品たちですので、泣きたい時、ほっこりしたい時、気分転換したい時に、ぜひ手にとってみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!