
着物に袴とブーツの女学生、”かふぇー”や”サイレント映画”などの文化や芸術。
明治・大正は、次々と海外文化が入ってきて、女性たちの自由恋愛が花開きはじめた時代でもありますよね。
今回はそんなロマン溢れる時代を舞台に描かれた、女子のときめきを詰め込んだ漫画をご紹介します。
明治・大正時代の世界観たっぷりの作品を、ぜひ堪能してみてください。
(2020/1/25 作品追加しました)
身分差が切ない、ラブストーリー編
1東京ラストチカ
明治43年。有馬家で女中として働くことになった津村花。若き当主・光亨との出会いと時代の変化が、彼女を翻弄する。
おすすめポイント
2金色ジャパネスク~横濱華恋譚~
文明開化で栄えた港街・横濱。16才の茉莉亜は、父譲りの金髪と碧い眼を隠して生きてきた。その異端の外見は、周囲の人から嫌厭され、差別を受けるから…しかし、名士・黛家の子息である麟太郎に本当の姿を見られ、思わぬ言葉をかけられる。「おまえ…人魚姫みたいだ…」その日から茉莉亜は、身分も、出自も越えた世界に飛び込んでいく‐‐!
おすすめポイント
3花めぐりあわせ
明治35年、春──。穂積きょうは、田舎に暮らす元気いっぱいの13歳。目の見えないお母さんを治せる薬があると聞き、村を出て東京に奉公に出ることになりました。見るもの、聞くこと、全てが初めてだらけ… きょうの新しい生活が始まります。
おすすめポイント
4恋月夜のひめごと
環(たまき)は裕福な家の一人娘だが、幼い時から両親に構ってもらえず寂しい気持ちを抱えていた。そんなある日、黒田景明(くろだかげあき)が書生として家にやってくる。次第に、彼に淡い恋心を抱き始める環。しかしその一方で、なんと環の母・里子(さとこ)が景明に魔の手を…!?
おすすめポイント
5大正ロマンチカ
時は大正。父の形見を取り戻すために公爵邸を訪れた明。そんな明を出迎えたのは、金髪碧眼で超美形な異国の公爵様! 明は、形見を譲ってもらうかわりに、公爵がアンティーク貿易の取引で日本にいる間、お嫁さん役をすることになって――!?
おすすめポイント
現代風にアレンジされている部分もありますが、作中にでてくるアンティークや衣装がとにかく可愛い。ストーリーが進むほど切ない展開に涙が…。既刊21巻。
6大正処女御伽話
事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。
おすすめポイント
大正という時代柄のシリアスな場面も多々ありますが、それ以上に2人の絆に癒される作品。全5巻。
可愛いのに本格的!ミステリー&サスペンス編
7明治緋色綺譚/明治メランコリア
明治中期、少女・鈴(すず)は吉原の廓に売られていたが、縁あって呉服屋の御曹司・津軽(つがる)に身請けされる。自分を救ってくれた津軽に感謝していたが、彼がなんの為に大金をはらって自分を救ってくれたのか解らない鈴。何も話さない津軽の本心を探ろうとするけれど!?
おすすめポイント
8花族ワルツ
女学生「みどり」はある目的を持って、華族の家に家庭教師として下宿し始める。身籠りつつこの世を去った親友……その恋人は一体だれなのか? 親友の恋人を捜すため、奮闘するみどりを待ち受けていたのはまるでタイプの違う兄弟と、そして――!?
おすすめポイント
9涙雨とセレナーデ
ある日突然、音楽の授業中に光に包まれて、明治40年にタイムスリップしてしまった元気な女子高生・陽菜(ひな)。そこで出逢ったのは、愁いを秘めた御曹司・本郷(ほんごう)と、自分とそっくりな少女・雛子(ひなこ)。廻りはじめた運命の歯車――。
おすすめポイント
10マダム・プティ
時は1920年代末。16歳の万里子は父の借金を返済してもらうのとひきかえに、幼少時からの憧れで、30歳も年上の俊と結婚、オリエント急行の旅に出る。しかし翌朝豪華絢爛な車中でインド人青年のニーラムらと出会った翌朝、思いがけない悲劇が万里子を襲う……!
おすすめポイント
『マダム・プティ』はマンガParkで無料で読めます。
11明治失業忍法帖
商家の娘・菊乃は維新で失業した忍・清十郎と出会う。ある目的のために、菊乃は彼に偽装結婚を持ちかけて?
おすすめポイント
読み応え抜群!ヒューマンドラマ編
12ニュクスの角灯
ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
おすすめポイント
13日に流れて橋に行く
かつて大きな賑わいを見せていた、老舗呉服店「三つ星」。その三男・星乃虎三郎が、三年ぶりに英国から帰国した。新しい「三つ星」を作ろうと意気込むものの、店の者からはまったく歓迎されず、変わらず優しいのは、長兄の存寅だけ。一方、虎三郎を知っているらしき、謎の男・鷹頭も、「三つ星」再建のため、独自に動いており…。
おすすめポイント
14文明開化とアンティーク~霧島堂古美術店
士族の娘・結子は借金をして買った雪舟の掛け軸を売るために古美術店・霧島堂を訪れる。そこにいたのは異人の血を引くドS鑑定士・ミハル。彼の見立てでは掛け軸は真っ赤な偽物で……!?
おすすめポイント
時代を感じる、ほんわか日常編
15大正の献立 るり子の愛情レシピ
かけだし小説家の総次郎と家庭を支える妻るり子の毎日の手作りご飯。生活は決して裕福ではなくても、だれよりも幸せであったかい食卓。
おすすめポイント
あとがき
明治・大正時代は明治維新〜関東大震災など本当に大変な時代だったというのはわかっているんですが、だからこそこの時代を舞台に描かれた物語ってすごく面白い!
海外文化と日本文化の絶妙な融合、どっちつかずの曖昧な部分がいっぱいあるなかで、人々が懸命に生きている様子が伝わってきます。
今回はたくさんある中から、本当に面白い恋愛・時代ものを厳選してご紹介しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。