ストレス解消法といえば、音楽を聴いたり、お茶を飲んだり、散歩をしたり。
色々と思いつきますが、じつは『静かな場所で行う読書』は最もストレス解消に効果的という調査結果があるんです。
今回は、そんな心を落ち着かせたい時に読みたいおすすめの本をご紹介します。
目次
眺めているだけで、心が落ち着く本
ムーミン谷の名言集
“いつもやさしく愛想よく”なんて、やってられないよ。
理由はかんたん。時間がないんだ。―スナフキン
ムーミンの絵本や物語に溢れる、300以上の言葉を綴った本。
読むたびに新しい発見があります。
青いペンで書かれたイラストが、カラーよりも心に染みるんです。
眺めているだけ落ち着きますし、他の本と比べて小さいのでポケットに入れて旅に持っていきたい一冊。
星をさがす本
美しい天体写真と、季節ごとの星座にまつわるエピソードが書かれた写真文集。
各星座の解説がわかりやすく、思わず空を見上げてしまいます。
装丁もステキで、ぱらっとめくるだけでも落ち着く本。
だいじょうぶ だいじょうぶ
以前、僕とおじいちゃんは毎日のようにお散歩を楽しんでいました。
家の近くをのんびり歩くだけの散歩でしたが、僕の世界はどんどんひろがり、新しい発見や楽しい出会いがありました。
でも一方で、困ったことや怖いことにも出会うようになり、なんだかこのまま大きくなれそうにないと、思えるときもありました。
そのたびにおじいちゃんは僕の手を握り、
「だいじょうぶ だいじょうぶ。」
とおまじないのようにつぶやくのでした。
それは、この世の中、そんなに悪いことばかりじゃないってことでした。
やさしいタッチとほんわかした彩りが、みているだけで「だいじょうぶ」と感じさせてくれる至極の絵本。
疲れている時に読んだら泣いてしまうかも。
温かい文章にふれる本
毎日っていいな
すべての人の毎日が健やかで、小さな幸せに満ちていますように―
毎日の暮らしの何気ないことがキラキラして見えてくる、吉本ばななさんのエッセイ集。
イライラしてばかりの毎日にある、実は幸せな瞬間を実感させてくれます。
身近にある幸せに気づくことが、一番ストレスを解消してくれるかもしれません。
きみに読む物語
わたしは、ありふれた男だ。
でも、わたしには全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。身分ちがいの恋を乗りこえ、結婚したノアとアリー。しかしアリーの病気が、長く幸せな結婚生活を引き裂いた。
記憶を失った彼女のため、ノアは二人の愛の軌跡を綴った物語をひたすら読みきかせるー
言葉の使い方が本当に優しく、美しいラブロマンス小説です。
1人の女性への愛を貫くノアの気持ちが切なく、涙がとまりません。
読んだ後は心が洗われたような気分になります。
たいせつなきみ
「ぼくはだめなやつさ」
何をやってもさえない木彫りの小人パンチネロは、才能や美しさで仲間と比較され、自信をなくしていた。
そんなパンチネロに、彫刻家のエリは、「おまえはありのままでかけがえのない存在なんだよ」と語りかけるー
自信をなくしたとき、まっすぐ心に染み込んでくる言葉の数々があります。
誰か1人の愛を信じられたのなら、他人からの評価なんてどうでもよくなる
人生においてこれほど救われるメッセージはないのではないでしょうか。
1997年に出版され、全米で100万部突破、7カ国語に翻訳されたベストセラーの絵本。
ストレスや悩みへの対処法を教えてくれる、実用書
呼吸ひとつで「怒り」「イライラ」がすっと消える本
イライラ、ムカムカした時の対処法はたった1つだけ。呼吸を整えること。
普段意識していない、”呼吸”の力に気づかせてくれる一冊。
息を吸うときどれだけ何も考えていないかわかります(笑)
確かに、感情が乱れているときって呼吸も乱れていますよね。
簡単にできるのに、とても心を落ち着けることができる方法が紹介されています。
大人のための「困った感情」のトリセツ
自分で自分の感情がコントロールできない。
それはきっとあなたの心が悲鳴を上げている、何らかのサインです。
大人だって完璧じゃない、むしろ人間の感情にはちゃんと意味があるんだということを気づかせてくれます。
自分の感情を持て余し気味な人におすすめの一冊。
心を静める47の方法
セラピストの著者が、悩みに対する考え方から実践的な自分カウンセリングの手法を教えてくれる実用的な一冊。
曖昧な表現ばかりの啓蒙書より、もやもやした時に開いて、さっと実践しようと思える本です。
他人と自分を比べなくなる本
求めない
「求めない――すると……」
言葉が繰り返され、読んでいると自然と心が落ち着いていきます。
人間が常に求めすぎて、傷ついていることが痛いほど実感できる、ベストセラー詩集です。
自分は自分 人は人 -争わない「生き方」-
学生時代のテストで順位をつけられたり、社会に出てからも人と比べられたり。
無意識にもっている競争意識って実は厄介。
周りに流されて、人と争う必要なんてありません。
むやみに人と争わず、自分のペースを守って生きたい人におすすめの一冊。
イライラの最たる原因とも言える、人と人との関わり方について、具体的な姿勢を交えて解説しています。
比べずにはいられない症候群
自分にないものを他人が不自由なく持っているように見えたときに襲われる、「みじめ」「悔しい」「私ってダメだ」の感情。
毎日のように行われる「比べ合い」の鬱スパイラルから抜け出し、自分の本当の気持ちを大切にできるようになる一冊。
色々な「比べ合い」ストーリーがでてくるのですが、自分に当てはまることもあれば、「え、そんなことまで?」とびっくりしてしまうような事例も。
読んでいると、なんだか気にしている自分が馬鹿馬鹿しくなります(笑)
あとがき
今回ご紹介した本はほんの一部ですが、きっと読んだ後になにか心に残るものがあるはず。
不安やイライラを解消してくれたり、気持ちをコントロールしたいとき、気分転換に読んでみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!