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実は読みやすい!歴代「芥川賞」受賞作品おすすめ6作品

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『芥川賞受賞作品』というと、言い回しが難しかったり、さらっと読めないような作品が多い印象がありますよね。

エンタメ性のある大衆文学の『直木賞』に対して、難しくて読みづらいという印象を抱いている人も多いのではないでしょうか。

今回は筆者が過去に一気読みするほど、ハマってしまった芥川賞受賞作品をご紹介します。

蛇にピアス 

金原ひとみ作 / 第130回 2003年下半期

蛇のように舌を二つに割るスプリットタンに魅せられたルイは舌ピアスを入れ身体改造にのめり込む。

子どもと大人の境を彷徨う10代の姿が、アブノーマルな世界観たっぷりに描かれた背徳的な作品です。

あまりにも若い時に読むとトラウマになっていたかも。それでも狂気的な恋愛描写にはドキドキしてしまいます。

蹴りたい背中

綿矢りさ / 第130回 2003年下半期

長谷川初実(ハツ)は、クラスに溶け込むことができず、同じくクラスの余り者である、にな川と出会います。

アイドルに夢中のにな川が次第に気になっていくハツ。その感情は恋愛なのか友情なのか、奇妙に歪んでいるのです。

女子高生とオタク青年の交流を描いた、青春小説としても読みやすく完成度が高い名作。

作者が19歳のときに描かれたというこの作品は、思春期の感情がじわじわ溢れていて、何度読んでもうずうずしてしまいます。

苦役列車

西村賢太 / 第144回 2010年下半期

友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫多。ある日彼の生活に変化が訪れたがー

日雇いの労働者の心理と、酒や女で得る一時の快楽を描いた、人生の苦悩が現れている作品。

もがく主人公の姿は、現代人の多くがどこか共感してしまうような。 報われない作品ですが、決して他人事と思えない切実さがあります。

終の住処

磯崎憲一郎 / 第141回 2009年上半期

現役サラリーマンが描く、流れていく時間と、人生の不思議な感覚を描いた快作。

タイトルから想像されるような思い要素はあまりなく、どちらかというとゆったりした昼ドラのようです。

細部の妙にリアリティのある文章にどきっとしますね。

結婚しても、子どもができてもつきまとう、日常に潜む虚無感が静かに迫ってくる作品。

コンビニ人間

村田沙耶香 / 第155回 2016年上半期

36歳の古倉恵子は、大学卒業後就職せず、コンビニのバイトを18年間続けている。これまで彼氏がいたこともなく、どこか人に合わせられない自分に対する違和感は常につきまとってー

完璧なマニュアルの存在するコンビニだけが、彼女を世界の正常な「部品」にしてくれる、という衝撃のコンビニストーリー。

主人公はきっと社会の中でいえばマイノリティと言われるのだろうけれど、どこか胸に迫るものがある作品です。

読み終わって、コンビニをこんな風に感じたのははじめてでした。

おらおらでひとりいぐも

若竹千佐子/ 第158回 2017年下半期

74歳、ひとり暮らしの桃子さんは、夫に死なれ、子どもとは疎遠。

生きること、老いること、喪うことを描いた、1人の女性の人生を追体験できるような作品です。

劇的ななにかではなく、東北弁で淡々と語られる人生に、自分を重ねてしまう人も多いはず。

老いることへの悲壮感や孤独を、すーっと受け入れられるような気がします。

あとがき

純文学の定義は「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている小説だそう。

芸術性が何かは人によるところですが、人生の悲壮感や、どうにもならない人の心理を描いた作品が多い気がします。

芥川賞は難しいと敬遠されがちですが、意外とハマるとのめり込んでしまう作品も多いので、ぜひ挑戦してみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!