魔法や冒険の世界って、すっごくわくわくしますよね!
今回は、ハリーポッターの世界観が好きな人に、間違いなくおすすめのファンタジー小説をご紹介します。
ハリーポッターもそうですが、実はファンタジー小説には英国で生まれたものが多いんです。
その理由の1つは、イギリスの方が昔から魔法や妖精といったファンタジーなものが大好きなこと。
今回はそんなイギリス文学が好きな方も楽しめるよう、出版国別に分けてご紹介していきます。
誰もが知っているような名作から、実はハリーポッターの元祖とも言われる昔の作品まで、ファンタジー小説の根幹とも言える作品たちです。
それでは、どうぞ!
目次
ファンタジーの元祖『イギリス文学』
サークル・オブ・マジック
時は中世、騎士見習いの少年・ランドル(12歳)は、ある日城にやってきた魔法使いに魅せられて、自らに備わる魔法の才能に気づき、故郷から遠く離れた魔法の学校「スコラ・ソーサリエ」に入学する。
困難を乗り越えながら魔法使いとして修行を積んでいくランドル、しかしその前には意外な敵が立ちはだかってー
魔法使いや妖精、魔法学校での青春、冒険の日々、すべてが網羅された王道ファンタジー。
「ハリー・ポッター」や「ダレン・シャン」シリーズより前の1990年にイギリスで発売された作品です。
魔法の祖国の危機に立ち向かうランドルの成長を描いた、懐かしい雰囲気の名作。物語は3巻完結ですが、その後を描いた続編もでています。
ナルニア国物語
創造主のライオン「アスラン」により治められた異世界『ナルニア国』。
田舎に疎開したペベンシー家のピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人兄妹は、ある日、大きな衣装だんすにはいると、そこは雪のつもる別世界『ナルニア国』へと繋がっていたー
C・S・ルイスによる、少年少女が異世界と現実の世界を往復しながら、与えられた使命を果たす冒険を描いた王道ファンタジー。
子どもたちは、正義のライオン「アスラン」とともに、白い魔女の軍とナルニア国をかけた戦いに挑んでいきます。
ナルニア国の繊細な描写、鮮やかな世界観に大人も想像が膨らむ、ファンタジーの中でも比較的古典的な名作。全7巻完結。
指輪物語 The Lord of the Rings
『ロードオブザリング』として映画化された、イギリスのJ・R・R・トールキンによる長編小説。
魔法使いやエルフ、ドワーフといった様々な種族が暮らす世界で、ホビット(小人のような種族)の主人公が、「世界を思い通りにでき、災いをもたらす」という闇の力を持つ指輪を手に入れてしまい、冥王の手から逃れ、指輪を破壊するための旅にでます。
次第に主人公は、闇の勢力との戦いや、世界の運命を決する戦争への道筋を辿っていくことにー
ストーリーの順序は、『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』と大きく3巻に分かれています。
愛蔵版は全3巻で発売中。文庫版は全10巻と多いですが、移動中の読書など持ち運びには文庫版がおすすめ。
『旅の仲間』以前の冒険を描いた、『ホビットの冒険』は『指輪物語』の原点ともいえるファンタジーですので、指輪物語とあわせて読むとより楽しめること間違いなし。
ダレン・シャン The Saga of Darren Shan
ふとしたことから手に入れた怪しいサーカス『シルク・ド・フリーク』のチケット。
サーカスを訪れた少年・ダレン・シャンは、毒グモマダム・オクタに噛まれた親友・スティーブの命を助ける為、 正体不明のバンパイア・ラーテン・クレプスリーと恐ろしい取引をすることになる。半ヴァンパイアになってしまった少年の運命とはー
児童書の中では、比較的残酷でエグイ描写も多い本作ですが、ハラハラドキドキのストーリーにのめり込んでしまう異色のダークファンタジーです。
『ハリー・ポッター』の作者、J.K.ローリングも絶賛した、ヴァンパイアファンタジーをぜひ読んでみてください。全13巻。
魔法使いハウルと火の悪魔
魔女に呪いをかけられ老婆にされた少女ソフィーは、魔法使いハウルの家で暮らすことにー
ジブリ映画として有名な「ハウルの動く城」ですが、実は原作があったのをご存知ですか?
2人の奇妙な共同生活を描いた本作は、映画よりもハウルがダメ男で、うぬぼれ屋で移り気な様子が如実に描かれています(笑)
映画よりもソフィーへの執着というか依存が強いような…。
契約をはじめとした様々な謎が一気に解き明かされていくので、伏線好きな人には読んでいてとても魅力的なファンタジーです。
続編の『アブダラと空飛ぶ絨毯』 は、ハウルもソフィーも登場しますが、ハウルから発展した全くの別のお話ですのでご注意を。
その後の2人がでてくるので、せっかくなら2巻とも読むことをおすすめします!
まだまだ珍しい『フランス文学』
タラ・ダンカン
フランス南西部の村で、祖母と暮らす12歳の少女タラ。
ある日タラは、自分に不思議な力が備わっていることに気づき、自分が生まれながらの魔術師であることを知ります。しかし、その力を闇の一族サングラ―ヴに狙われてしまいー
日本では貴重なフランス産のファンタジー小説。
ファンタジー小説としては珍しく、イケメンが出てきたり、女子同士の嫉妬が飛び交ったり、少女漫画のような展開にハマる女子も多いはず。
日本のイラストレーターが手がけた表紙絵も相まって、ラノベ的な感覚でも読めるかも。
魔術師達がつれている動物達(ファミリエ)や不思議な「別世界」の様子はまさに王道ファンタジー。全12巻(各巻上下あり)完結。
少年たちに夢を与える『アメリカ文学』
エラゴン 意志を継ぐ者
竜と心を交わした者だけが、“ドラゴンライダー”になることができるー
伝説だと思っていたドラゴンの存在。しかし少年・エラゴンが森で見つけた青く輝く石、それは伝説の扉を開く、誇り高い竜との出会いの始まりだった!
邪悪な力によって支配されようとしている世界と、ドラゴンライダーの秘密。それは主人公の意外な過去にも繋がっていきます。
とにかく先の読めない展開がすごい、迫力のファンタジー長編。
DUNE
1960年代にアメリカで生まれたSFファンタジーの元祖。
雑誌で連載された頃から多くの少年たちを魅了し、後のスターウォーズはここから生まれたとも言われています。
作者フランク・ハーバートによる単行本は全6冊、彼の死後、息子のブライアン・ハーバートとSF作家ケヴィン・J・アンダースンが引き継いで完結編2作を生み出し完結させました。
これまで何度も映像化が試みられ、2021年には日本でも「デューン 砂の惑星」のタイトルで公開。現在もさらにファンを増やしています。
番外編 漫画ならこれ!
とんがり帽子のアトリエ
魔法をかける瞬間を見てはならないー
小さな村の仕立屋の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていたが、魔法は生まれつきのもの、という常識から魔法使いになることを諦めていた。
だがある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい…。
魔法に憧れる女の子が魔法使いに!?
温かなイラストで描かれた雰囲気抜群の、夢と魔法の世界。ファンタジー好きな方には一押しの作品です。
あとがき
国によって雰囲気がだいぶ違うので、出版国でファンタジーを読み比べるのも面白いと思います。
どれも大長編で読み応えのあるので、睡眠時間を削られないようにご注意ください(笑)
最後までご覧いただき、ありがとうございました!