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少女漫画の域を超えている!連休にまとめて読みたい不朽の名作10選【完結・完全版】

漫画ってその世代に連載されているものを読む人も多いと思いますが、 私たちが生まれる前や、漫画の歴史の中で素晴らしい作品もたくさんあるんです。

今回はそんな、年代問わず読んでほしい、少女漫画の域を超えて名作となっている漫画をご紹介します。

ぼくの地球を守って

植物の気持ちがわかる高校生・坂口亜梨子(さかぐち・ありす)は、隣の家に住む少年・小林輪(こばやし・りん)にからかわれる毎日の中で、不思議な夢をみていた。 それは月で科学者として過ごした、異星人としての前世の記憶。ある日、小林 輪が謝ってベランダから落ち、前世の記憶を取り戻したことから、彼らの前世と今世を巡る壮大なか駆け引きが幕をあける。

少し昔の作品ですが絵の古さも気にならないくらい、ハマる世界観です。前世の人々が持つ過去、一人一人のキャラクターの感情が鮮明に描かれた良作。幼い体で転生してしまった小林輪=紫苑(シオン)の感情が切なく、涙なしでは読めません。

男女かかわらず、一読の価値のある作品!全12巻完結。

BANANA FISH

1980年のアメリカを舞台に、ギャングのボス・アッシュと日本人の英二が、マフィアや警察を巻き込みながら「バナナフィッシュ」の謎を追いかけます。

少女漫画とは思えない、ハリウッド映画のような作品。英訳版も出ているのですが、かなりイラストの雰囲気とあっていて英語の勉強にもおすすめです。

2018年7月よりノイタミナでアニメ化が決定され、ブームが再熱しそうな名作。文庫版は全12巻完結。(※流血注意)

TVアニメ「BANANA FISH」公式サイト

輝夜姫

赤ん坊のときに竹林に埋められていたのを発見されたという謎の過去を持つ少女・晶は、突然2人組の少年に連れ去られ、妖しき天女伝説が残る南海の孤島・神淵島へと連れて行かれる。その島で自分たちが生贄として育てられていたと知った晶たちはー

ストーリーを語ろうと思ったら、とにかくすごいとしか言いようがない。 島でのホラーミステリーから始まり、そのストーリーは、やがて陰謀渦巻く世界の闇へと進んでいきます。 美しいイラストと、恐ろしいほど壮大なスケールで描かれたSF大作。文庫本は全14巻完結。

BASARA

文明が崩壊した架空日本は、”王の一族”に支配され、人々は暴君の圧政によってむごい仕打ちをうけていた。300年の時が過ぎたとき、山陽地方の”白虎の村”に双子の兄妹、タタラと更紗(さらさ)が生まれ、兄のタタラは暴君の圧政から人民を救う“運命の子”と予言される。

人類の希望を託されていたタタラだったが、赤の王の軍勢に村を襲われ殺されてしまう。 妹の更紗は、タタラの死を隠すために自らタタラと名乗り、赤の王への復讐のため長い戦いの旅に身を投じていくがー

少女漫画とは思えない、壮大な戦記もの。敵と知らず恋心を募らせる報われない2人や、周囲の人々との関わりが緻密に描かれているストーリーに圧倒的に引き込まれます。 児童虐待の描写も多いので苦手な方は注意。ラブもありますが、シリアスもオブラートに包むようなことはしていません。全27巻完結。

OZ

2021年、第三次大戦後の荒廃した世界。だが、「戦いも飢えも無い」という伝説の都・OZを目指す一行がいたー

少女漫画とは思えない、作り込まれた世界観と緻密な設計が引き込まれる、近未来SFアドベンチャーの金字塔。全5巻完結。

CIPHER サイファ

ニューヨークの美術学校に通うアニスは、同じ学校で俳優兼モデルとして活躍するシヴァが、双子の弟・サイファと交互に学校へ来ていることに気付く。周囲を欺き続ける理由を知るため、双子に勝負を挑んだアニス。その勝負とは「2週間で双子の見分けがつくようになるか」というものでー

ニューヨークの学校と芸能界を舞台に、少女と双子の俳優の交流から次第に明らかになっていく二人一役の謎、周囲との関係や、各々が自立していく様を丁寧に描いた作品。

過酷な状況に置かれる主人公たちの葛藤の裏には、「どんなに辛い目にあっても生き続ければ、いつか報われる時がくる」という作者のメッセージが込められています。愛蔵版は全7巻完結。

少年は荒野をめざす

浅葱中・名物トリオの一人、狩野都(かりの みやこ)は、小説を書き、いつも不思議な雰囲気を漂わせて周囲から浮いていた。幼い頃、病弱だった兄の代わりのように、自分のことを男の子だと思って過ごした都は、思春期を迎えても、心理的・肉体的にも「女」になることを受け入れられなくてー

不安定なアイデンティティを抱え、何者にもなりきれない少年・少女たちの葛藤を描いた青春群像劇。他者とぶつかりながら獲得していくはずの「自己の確率」がうまくいかない人は今の時代もたくさんいるはず。

何度読んでも飽きることなく、多面的な見方ができる作品。全6巻完結。

エロイカより愛を込めて

時は、資本主義国家と社会主義国家が対立した東西冷戦の時代。美術品を狙う男色の大泥棒・エロイカと、NATOの情報部員・エーベルバッハ少佐が、対立し合い、時になぜか協力し合いながら繰り広げていく、スパイアクションコメディ。

最初は、超能力を操る3人の少年少女による少女漫画要素が多いですが、次第に東西冷戦の渦中で少佐の活躍を描くスパイものとしての色が濃くなっていきます。綿密な時代考証と、細部まで書き込まれた絵柄が特徴で、男性ファンも多い大長編。全39巻。

ブロードウェイの星

幼い頃から、父の迎えを待つ母を見て育ったスウ。過労により亡くなってしまった優しい母の思い出を胸に、スウは憧れのブロードウェイで舞台女優になることを夢見て、単身ニューヨークへと旅立つー

「ガラスの仮面」よりも前に描かれた、舞台女優を志す少女と、ライバルたちとのぶつかり合い、仲間との絆を描いた作品。よく芸能界ものにある”ライバルにいじめられるヒロイン”の原点はここではないかと(笑)

アメリカを舞台にした作品なので、当時の黒人差別問題やベトナム反戦運動などの社会的なテーマも織りこまれています。全2巻完結。

11人いる!

宇宙大学の受験、最終テストである実技試験は、10人のチームメイトと外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。しかし、タダトス・レーン(通称・タダ)が乗り込んだ宇宙船では、なぜか1人多い11人の受験生がいた。お互いに疑心暗鬼になりながらも、試験合格のため、11人は規定の53日間を過ごすことに決めるがー

宇宙船という隔絶された空間の中で、様々な人種・文化・性格を持つ11人がぶつかり合い、困難に挑む姿を描いたSFシリアスサバイバル作品。最後まで先が読めないどきどきの展開と、11人のキャラクターが際立った、少女漫画界の巨匠・萩尾望都先生の名作の1つです。

あとがき

ファンの方には申し訳ないのですが、筆者はタイトルでなんとなく遠ざけていた作品もありました。「エロイカより愛を込めて」とか「ブロードウェイの星」とか…。

でもベストセラーとなった名作にはそれなりの理由がありますね。すごく魂を込めて描いているのが伝わってきて、読んでいて鳥肌がたちました。こういった芸術的な作品に影響されて漫画家になった作家さんが、数多くいるんですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!