あらいぐま書店

Livraria de Rakumarō

日本は生きづらい?海外移住・就職を考えたときに読みたい本

近年老後をアジアで過ごしたり、若い人が着の身着のまま海外へ渡航し、現地で生活する様子が注目されています。

今回は、海外就職・移住の現実に迫ったルポルタージュをご紹介します。

だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人

日本って息苦しいのかもしれません。 水谷竹秀さんは現在フィリビン・マニラ在住。東南アジアに住む日本人を中心に、その実態や闇を描くノンフィクション作家です。 そんな水谷さんが5年の長期間に渡って取材を重ね、タイのコールセンターで働く日本人の背景や人生を綴った衝撃作がこちらの本。

海外でも存在する、職種ヒエラルキー

海外就職のパターンは主に2つあります。1つは日本企業からの現地駐在員として採用され、日本水準の給料+αを受け取る場合。もう1つは現地で採用され、現地の生活水準の給与で働く場合です。

この本ではタイ・バンコクのコールセンターで、現地水準の給与で働く日本人の背景や人生の一部が綴られています。現地のコミュニティは意外と狭く、給与・待遇の違いから差別が生まれているのは日本ともあまり変わりません。

自分のことを認めてくれる環境を探し求めていた

 40歳を超えた男性に、日本社会は敗者復活の道を用意してくれなかった。 

海外就職の中には、日本社会に馴染めなかった人の受け皿としてタイやフィリピンなどの東南アジアが存在している実情があります。様々な思いを抱えて生きている人々の様子は胸に迫るものがありますが、それ以上に、いま日本で生きづらさを感じている人に「選択肢」を与えてくれる本だとも感じます。

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」

自由にいきること、それは同時に一般的な社会の加護から外れることでもあります。

本著では、その「守り」を捨てて、東南アジア・フィリピンで彷徨う困窮法人の世界を綴っています。 もっと、もっとと自由を求めれば、その責任は自分自身で背負わなくてはなりません。 自由に生きるのは、楽しいばかりではない。 どの道を選んでも、辛いことも嬉しいことも選択肢は自分の手の中にある、ということを教えてくれる本です。

日本を捨てたのか、日本に捨てられたのか

自分の人生、誰かのせいにはできないんだということをひしひしと感じます。 この本を読んで、それでも自由に生きたいと思う人が、本当に自由に海外で生きられる人たちではないでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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