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Livraria de Rakumarō

なぜエスカレーターで関東は右側を、関西は左側を空けるのか #日本人が知らない日本のマナー

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なぜ関東と関西とでは、エスカレーターの立つ位置が違うんだろう?

そもそもなんで片側空けてるんだろう?

そんな長年の疑問を、思いがけず、一冊の本の中でふっと解決することができました。

世界が認めた日本人のマナーの良さ

日本人のマナーの良さには感心させられます。東京は1000万人を超える人口を抱える大都市ですが、満員電車でも人混みのすごい交差点などでも、大きなトラブルは多くありません。

人はみんな整然と歩いていますし、列も守ります。駅のエスカレーターでは左側に立ち、右側の通路を空けておきます。そして急いでいるビジネスマンなどは、空いている右側の通路を足早に駆け上がっていきます。

(引用:「だから日本は世界から尊敬される」)

右側の列を空けておくというのは東京の文化です。逆に大阪では左側の通路を空けておきます。なぜかというと東京は武士の文化が根付いているからです。武士にとって刀は命と同じくらい大切なもの。武士の魂というものですね。だから刀と刀が触れ合うということは、決闘することに繋がるわけです。(一部略)武士は刀を左の腰に差しています。だから、お互いに触れ合わないように左側を歩いたというのです。

(引用:「だから日本は世界から尊敬される」)

大阪は商人の文化です。商売が左前になるのは縁起が悪いから、右を好んだなどという意見もあるようですが定かではありません。ただ、こういう文化を知るのも楽しいことです。

(引用:「だから日本は世界から尊敬される」)

 

こちらは、「だから日本は世界から尊敬される」という本の一節に、日本人のよいマナーとして紹介されていました。

片側を空けておくことは、かえって列を混雑させているんじゃないか、と非効率に感じることもあります。

しかし、外国の方からみても、”急いでいる人のために”というのは、人の気持ちを慮った良いマナーの一つと捕らえられていることがわかりました。

「なぜ日本人は日本の魅力を知らないのか?」

Amazonのレビューなどで軒並み高評価となっているこちらの書籍。

約40年間、一時期は外交団長として日本の文化に触れ続けてきた著者が、外国人の目線からみた、日本人が知らない日本の魅力について語られています。

その内容は、外国人からみた日本の歴史、文化、マナー、諸外国との関わりまで多岐に渡ります。

有名なトルコのエルトゥールル号の逸話はもちろん、サイパン、ハワイ、イラク、イスラエルと日本の関わりなど、教科書では教えてくれないようなエピソードが盛りだくさんです。

今回は、その中から特に面白かったエピソードをご紹介します。

なぜ日本人はハワイに行くのか

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ハワイはもはやアメリカの領土で、日本との関わりを知る人は少ないと思います。

ハワイは日本と連合したかった

歴史的に、欧米の植民地にされた国では、ほぼ7~8割の人口が減っていきます。ハワイも例外ではなく、ハワイを初めて見つけたイギリスのキャプテン・クックが来島した当初、30万人近くいた先住民はその後5万人近くまでに減りました。

そこでカラカウワ大王は、日本人移民の実現や、やがて王位を継ぐことになる名のカイラウニ王女と日本の皇族の山階宮定麿親王との婚約を打診されました。さらにはハワイを日本と連合にしたいとまで申し出たほどでした。

(引用:「だから日本は世界から尊敬される」)

婚約は実現しませんでしたが、その後、ハワイへ移民した日本人により、島のインフラや文化が作られていきます。

今も日本人観光客がひっきりなしに訪れているハワイと日本の関係の礎を作ったのは、そもそも日本人であることを、現代の日本人は知りません。 

中国・韓国の若者は日本をどう思っているのか

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著者はかなり日本贔屓な印象を受けますが、実際のデータからも日本に好印象を持っている国は多いそうです。

外務省が2014年3月に、東南アジア諸国連動(ASEAN)7カ国で行った世論調査でも「もっとも信頼できる国」として日本を挙げた人は33%で、2位で16%のアメリカを大きく引き離して1位となっています。ちなみに中国と韓国はそれぞれ5%、2%にとどまっています。

(引用:「だから日本は世界から尊敬される」)

本当に頭のいい中国人・韓国人は日本の良いところを知っていますし、日本で大量の電化製品や粉ミルクを買って帰るのも、日本に不動産を持とうとするのも、日本の良いところをわかっているからです。

帰国後には反日を口にしながらも、家の中は日本製品だらけ。本音と建前は別にあるということを、日本人はもっと意識するべきかもしれません。 

 

テレビで靖国神社や慰安婦問題が取り上げられるたびに、現代の日本人は総じて自分たちに自信がなくなり、ネガティブになっている人が多いのではないでしょうか。

世界から尊敬される日本の良さとは

東日本大震災、戦前から戦後の歴史の記述からも、著者の日本への造詣の深さが伺えました。

第二次世界大戦で最もダメージを受けたのは日本でした。東京大空襲で首都は壊滅的な被害を受け、とどめは広島、長崎への原爆投下でした。普通の国なら立ち直れないはずです。

しかし、日本は違いました。

(引用:「だから日本は世界から尊敬される」)

 

略奪もせず、感謝も忘れず、他者を気遣う。 自衛隊員は、遺体を傷つけないようにガレキを懸命に撤去する、そんな行動は世界からも賞賛されています。

  • 天皇を最たる例とする、元来謙虚な本質
  • 経済発展を支えてきた勤勉さ
  • 他国への心を尽くした支援
  • 神道を始めとする、他者への敬意と寛容の精神

これだけ褒められると、読んでいる方は照れてしまいますが、同時に失ってはいけないなという、大切な心を教えてくれます。

 読後は日本ってこんなに良いところがあるんだ!とポジティブな気持ちになれました。

いわば、日本を愛する外交官の目線で綴られた、日本ファンブック。

悲観的な現代人の意識を変えてくれる一冊です。興味を持った方はぜひ読んでみてください。

追記:

天皇陛下と外国人大使のやり取りは、なかなか知ることはできないので、とても面白いです。 外交官という職に興味がある人にもおすすめです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

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