シャーロックホームズを読む順番と無料で読む方法まとめ【初心者・原作小説】

名作の長編小説、特にシリーズものとなると、どこから読み始めればいいのかわからないですよね。

今回はイギリス一有名な推理小説『シャーロックホームズ』をはじめて読みたい!という人におすすめの出版社や、どの順番で読めばいいかをご紹介します。

シャーロキアンといった熱狂的なファンを持つ名作中の名作、果たしてどんな内容なのか一度読んでみませんか?

シャーロックホームズって、全部でどのくらいあるの?

シャーロックホームズは4つの長編56話の短編からなる、全60話のシリーズです。

原作が英語で書かれているため、これまでに様々な出版社から翻訳本がでています。

その中でも二大巨頭として有名なのが、新潮文庫光文社です。

ざっくり特徴をまとめると、

  • 新潮文庫:堅苦しい文章。原作の雰囲気に近い
  • 光文社:現代的に文章が意訳されていて、読みやすい

少しくらい読みづらくても大丈夫、英訳の文章に慣れている、という人には新潮文庫がおすすめ。

ストーリー重視で、普通の小説のような感覚でさらさら読んで楽しみたいという人には光文社がおすすめです。

 

シャーロック・ホームズシリーズを読むおすすめの順番

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(引用:アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 緋のエチュード A STUDY IN SCARLET)

どちらの出版社がよいか選んだところで、さっそくその読む順番です。

出版順に読めばいいのでは?と思う方もいると思いますが、日本の翻訳本と原作の出版順は微妙にずれています。

それでもシャーロックホームズは短編集が多いので、以下の2つのルールで選べばネタバレすることなく楽しめるでしょう。

ルール1 長編は出版された順番に読む
<長編の順番>
1作目『緋色の研究』

2作目『四つの署名』

3作目『バスカヴィル家の犬』

4作目『恐怖の谷』

ルール2 『シャーロック・ホームズの事件簿』は最後に読む

これらを踏まえて、各出版社の読む順番をご紹介します。

出版社別!シャーロックホームズの読む順番

新潮文庫なら

  1. シャーロック・ホームズの冒険
  2. 緋色の研究(長編)
  3. シャーロック・ホームズの思い出
  4. 四つの署名(長編)
  5. バスカヴィル家の犬(長編)
  6. シャーロック・ホームズの帰還
  7. 恐怖の谷(長編)
  8. シャーロック・ホームズの最後の挨拶
  9. シャーロック・ホームズの事件簿
  10. シャーロック・ホームズの叡智

以上の全10巻です。

『シャーロック・ホームズの叡智』は、これまで出版された本に収まりきらなかった短編集なので、どのタイミングで読んでも大丈夫ですが、出版されたのが一番最後ということで最後にもってきました。

光文社文庫なら

  1. シャーロック・ホームズの冒険  2006/1/1
  2. シャーロック・ホームズの回想 2006/4/12
  3. 緋色の研究(長編) 2006/7/12
  4. 四つの署名(長編) 2007/1/11
  5. バスカヴィル家の犬 (長編) 2007/7/1
  6. シャーロック・ホームズの生還  2006/10/12
  7. 恐怖の谷(長編) 2008/1/10
  8. シャーロック・ホームズ最後の挨拶 – 2007/4/12
  9. シャーロック・ホームズの事件簿  2007/10/11

以上の全9巻です。

光文社の場合、ほぼ出版順に読むことができます。読みやすさと出版順で短編集を先に持ってきましたが『緋色の研究(長編)』から読み始めてもいいですね。

『シャーロックホームズの事件簿』だけ忘れずに最後まで取っておきましょう。

初心者のために、まずは無料でシャーロックホームズを読む方法

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(引用:アーサー・コナン・ドイルArthur Conan Doyle 赤毛連盟 THE RED-HEADED LEAGUE)

シャーロックホームズは一部の作品をのぞいて、世界的にパブリックドメイン(知的財産権が発生していない、または消滅した状態)となっています。

日本における著者コナン・ドイル氏の著作権は1991年に消滅してパブリックドメインに移行しているため、現在、青空文庫で多くの作品が無料で読めるんです。

翻訳に関しては、ボランティアと云いますか、翻訳者の善意で行われているものになりますので、もちろん商業用に訳されたものとは違うところもあります。

筆者が読んだ感想は、原作に忠実に、堅苦しい文体を用いている印象です。

『シャーロックホームズってどんな話なんだろう?』『まずは数話読んでみてから、本を買ってみたい』という方はぜひ読んでみてください。

青空文庫でシャーロックホームズを読む際のおすすめ作品

短編:赤毛連盟

短編:花婿失踪事件(同一事件)

いきなり長編からは…という人におすすめの短編がこちら。それぞれ前知識なしでも楽しめます。

長編:緋のエチュード(緋色の研究)

一番最初の長編かつ、ホームズとワトソンの出会いの会です。

この話を一番最初に読んでも楽しめると思います。

短編:ボヘミアの醜聞

コナン好きの人なら知っていると思いますが、ホームズとアイリーンアドラーが出会う話です。

これらの他にも30話近くが現在、青空文庫で公開されています▷青空文庫公開リスト

上記4作品を読んで、「ホームズ面白い!ハマった!」という人は、ぜひ全集を一から読んでみてくださいね。

また最近では個人で原作をすべて邦訳してくださった方もいます☞シャーロック・ホームズ全作品完訳!

どういうことかと言うと、英語版は普通に公開されているけれど、邦訳は訳者の著作権が残っていたので一から翻訳し直して公開してくれたということですね。(すごすぎる!)

いろんな方の翻訳を読むとより理解が深まる面もあるので、ぜひいくつか読んで自分にあったお気に入りを見つけてみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。