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日本舞踊・歌舞伎・能楽の違いとは?日本の伝統舞踊を描いた漫画おすすめ10選

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(出典:さんさん桜)

古くから伝わる日本独特の芸術と技能をあわせもった文化「伝統芸能」

それらは神聖な祭事で行われるものから、大衆の娯楽まで、様々に発展してきました。

今回は、普段なかなか知ることができない、日本舞踊、歌舞伎、能・狂言といった、 

日本の伝統舞踊を描いたおすすめ作品をご紹介します。

日本舞踊、歌舞伎、能・狂、民謡舞踊のちがいとは?

日本に古くから伝わる"踊り"といっても、その起源や内容がそれぞれ違います。

日本舞踊

いわゆる「日舞」とは、広くいえば、日本の伝統的舞踊の総称です。

音楽の授業で習った「雅楽」(宮廷の祭祀に奉納されるもの)や、「神楽」(民間のお祭りで披露されるもの)も日本舞踊のひとつですし、そこから能楽や歌舞伎が派生したと言われています。

現在、200以上の流派が存在し、舞妓や芸妓さんが踊っているのも、その流派の一部です。

能楽

能と狂言をあわせて「能楽」と言われており、古くからある舞台演劇です。

簡単に説明すると、能はお面をつけて歴史的なシリアスな演技。狂言はお面なしで音楽に合わせてコミカルな演技をします(雑)他にも能と狂言は交互にやるとか、色々な決まりがあるようです。

歌舞伎

日舞から派生して、民衆の娯楽として生まれた舞踊です。

派手な衣装や変わった登場人物が魅力で、エンターテイメント性が強い演劇というイメージですね。

民踊舞踊は、地域特有の伝統を持った芸能です。その内容は様々で、日本舞踊を基本としたものから、祭事から派生して民衆で受け継がれているものなど多種多様です。

漫画で読む、日本舞踊の世界

玄椿

才能と実力だけがモノを言う"芸"の世界で、舞の天才といわれる芸妓・胡蝶と華やかな祇園の世界を描いた時代ドラマ。

艶やかな描写と複雑に入り混じる人間関係が、まるで昼ドラのような世界観です。

京都の花街を舞台に、舞踊の厳しさや神秘的な世界観を感じられる作品。全6巻。

紅匂ふ

幼くして置屋「石橋」の女将に見初められ、跡取りとして舞妓となった咲子。

両親との離別、姐さん達との確執など様々な苦難を乗り越え、『百年に一人』とされる一流の舞妓になる様を描く

「はいからさんが通る!」の大和和紀先生が描く、幼い舞妓さんの成長物語。祇園独特の世界を気高く生き抜いていく、力強いヒロインが魅力的です。

後半の恋愛模様も面白く、全4巻とは思えないほど濃密な作品です。

さんさん桜

日本舞踊の名家に生まれた菊央は、父親の死をきっかけに舞台から離れてしまってた。

そんなある日、日本舞踊を習いにやってきた金髪碧眼の美少女(?)・ヒメと出会う。ヒメの日舞への情熱を感じた菊央は、次第にその熱意に魅せられていくがー

日本舞踊に魅せられた2人の成長を描いた青春ストーリー。

舞踊シーンは衣装もきれいで、見ごたえがあります。既刊1巻。

オレンジチョコレート

呼水千尋(ちろ)と姫野律は幼なじみのお隣同士。律は日舞の家元の跡取りで、16歳の女形として大ブレイク中!

おおらかなちろには、とある願いがあり、ずっと律に憧れてきた。いっぽう律は名家の跡取りとしての重責が負担に…。そんなある日、ちろの願いがとんでもない事態を招いて…!?

日舞という繋がりをもつ幼馴染が、ひょんなことから入れ替わり体質になってしまう学園ラブロマンス

不思議なお狐様に振り回されたり、天然で可愛い主人公たちにほのぼのする不思議な雰囲気の作品です。

二人がお互いを大切に想っているのが伝わってくる、両片思いなシチュエーションにも萌えます。全13巻。

にちぶっ!

帰国子女の女子高生・ちなつは、部活説明会で観た「藤娘の君」に憧れて日本舞踊部への門を叩く。

ところが部室で繰り広げられていたのは、日本舞踊ではなくお茶会でー?

「日本舞踊部」を舞台に、可愛い女の子たちのほのぼのした日常を描いた学園4コマ

イラストが綺麗で、所々でてくる日本舞踊の豆知識も楽しめます。既刊1巻。

漫画で読む、能楽の世界

花よりも花の如く

幼い頃より祖父の内弟子として能舞台に立ってきた榊原憲人(さかきばら のりと)は、真面目な性格からどこか堅苦しい。

ある日、地味で目立たない自分とは対照的に、イケメンで明るい兄・西門が養子先から帰ってくるがー

一人の能楽師の成長と、周囲の人々の心の機微を描いたヒューマンドラマ。

能に関する深い知識が得られる、古典芸能漫画の名作です。既刊18巻。

漫画で読む、歌舞伎の世界

かぶく者

日本が世界に誇る伝統芸能、歌舞伎。駆け出しの歌舞伎役者・市坂新九郎が、血筋と家柄を重んじる歌舞伎界で、その才能をもって芸の道を突き進む破天荒ストーリー。

役柄や小物まできちんと描かれていて、迫力のある演技シーンは見ごたえ抜群です!

歌舞伎をよく知らない、という人でも楽しめるエンターテイメント作品。既刊8巻。

ぴんとこな

歌舞伎界の名門に生まれ、御曹司ともてはやされながらも、全くやる気がない恭之助。

一方、歌舞伎とは無縁の家に生まれながら、鍛錬に鍛錬を重ね、実力だけでのし上がってきた一弥。

2人の歌舞伎役者と、貧乏女子高生・あやめの究極の三角関係です。

すれ違うあやめと一弥が切ないですし、どこかにくめない恭之助も応援したくなる悩ましさ。

胸キュンあり、笑いあり、サスペンスありの歌舞伎マンガ。全16巻完結。

國崎出雲の事情

母親と二人暮らししていた美少年・國崎出雲は、その可愛らしい外見に反して、目指すのは男の中の男!

しかし母親が海外へ行ってしまい、歌舞伎一家の父親に引き取られ、“女形”として歌舞伎の世界に再び足を踏み入れることになるー

きらびやかな歌舞伎の世界で奮闘する少年たちを描いた業界物コメディ

歌舞伎を知らない人でも楽しく読める少年マンガです。

BLというほどでもないですが、全体的に"男の娘"や同性愛的な要素があります。全19巻。

地域の伝統舞踊を描いた漫画

月影ベイベ

富山県富山市八尾町を舞台に、伝統芸能の“おわら”を心から愛する佐伯光と、東京からの転校生・峰岸蛍子の秘密を描いたミステリアスな青春ストーリー

子どもと大人、様々な人間関係が複雑に絡み合って、最後まで目が離せません。全9巻完結。

あとがき

西洋の伝統舞踊が"バレエ"なら、日本の伝統舞踊は日舞をはじめとした様々な伝統芸能です。

日本特有の舞や踊りを大切に受け継いでいるということで、海外から注目が集まっているのも納得ですね。

日舞や民謡舞踊は知れば知るほど面白い世界ですので、ぜひ興味を持った人は読んでみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。