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先入観にとらわれない、障害者との恋を描いた漫画おすすめ10選  

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(出典:ひだまりが聴こえる)

漫画のすごいところは、読む人の感情を大きく揺さぶるところ

「ブラックジャック」を読んで医者を目指したり、「宇宙兄弟」を夢を諦めない力をもらったり。

実際に将来や運命、考え方を変えられた人も多いのではないでしょうか。

 

漫画の体験が、自分のことのように感じられたり、新たな見方を教えてくれることもありますよね。

今回は筆者が心動かされた、"障害者"の物語を描いた漫画を紹介します。

※本記事では「障害者」を差別用語として使用している意図はございません。 

金魚奏

和太鼓の音色に魅せられて、大学生の雅生に恋した高校生の飛鳥。耳が聞こえない雅生の心をなんとか開こうと奮闘する飛鳥は、自身も和太鼓の世界に飛び込んでいくー

耳が聞こえないことから心を閉ざしていた雅生が、ひたむきな飛鳥のアプローチで徐々に変化していきます。

こんな風に相手を思いやれる2人の関係性が本当に素敵だと思う隠れた名作。

不器用な2人が、様々な悩みや困難を解決していく様に心が温かくなりました。全2巻。

パーフェクトワールド

インテリア会社に就職した川奈つぐみ(26歳)は建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川樹と再会する。

樹にトキメキを覚えるつぐみだったが、彼は車いすに乗る障害者になっていた。

相手を理解できているのかわからない彼女の気持ち、遠ざけたい彼氏の気持ち、娘に苦労させたくない親の気持ち。

難しく重い恋ですが、決して"綺麗事"ばかりではないところに作者さんの意図を感じます。

恋愛ものとして読み応えがあるだけでなく、お互いのことを真剣に考える姿に心打たれました。既刊8巻。

ゆきの、おと~花嫁の父~

生れながら耳が聴こえない美音は、父親と祖父の3人で暮らしてた。

ある日、幼なじみとの結婚を前にウェディングドレスを選びに東京を訪れた美音は、浅草で船頭の丸と出会うー

親子の絆と運命の恋を描いた、温かなヒューマンドラマ。

『花嫁の父』のタイトルでドラマとして有名になった小説のコミカライズ版です。

障害を持っていても前向きに生きようとする主人公と、真っ直ぐな人々の想いに涙が止まりませんでした、全2巻。

猫と暮らす

人気絶頂の時に事故にあい、車いすとなったモデル・理香。全てを失ったかに思えた彼女の側にいたのは、幼い頃から共にいた飼い猫のフーだったー

人間が見失った大切なものを、猫が教えてくれる心温まるストーリー。

男の子と女の子がそれぞれの主人公の読み切りが、2作品収録されています。猫好きにはたまらない隠れた名作。

ブレードガール 片脚のランナー

骨肉腫で片足を失った女子高生、鈴。生きる気力すらなくしていた彼女の人生が、『競技用義足』との出会いで大きく変わりはじめるー

道具を使ったパラスポーツの世界を描いた感動のストーリー

競技用義足(ブレード)のすごさだけでなく、困難を力に変えていく強さに涙がでます。既刊1巻。

聲の形

聴覚の障害によって嫌がらせを受けるようになった少女・硝子。

彼女のいじめの中心人物でありながら周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也。

2人の出会いが、教室を、学校を、そしてお互いの人生を変えていく―

数々のマンガ賞を総なめし、映画化もされた衝撃作。

最悪の出会いから、本当に大切な人へと。徐々に変わっていく日常の景色を描いた感動の作品です。全7巻。 

ひだまりが聴こえる

※BL注意

聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!

難聴のせいで周囲と距離を置くようになった大学生の航平と、明るくて思ったことをすぐに言ってしまう単純な同級生・太一。2人の出会いがお互いの感情と進路を変えていくー

他人の苦悩なんて目には見えない。

単なる健聴者と難聴者の話ではなく、人と人がどう関わっていくかを考えさせられます。

たぶんこれが初めて筆者が読んだBL作品でしたが、素晴らしい物語に愛の形など瑣末なことだと思わさせられました。シリーズ既刊4巻。

抱きしめたい

交通事故により、左半身の麻痺と記憶障害の後遺症を抱えて車いすで過ごすつかさと、タクシードライバーの雅己の奇跡のような純愛物語。

北海道放送で制作されたドラマで、実話が元になった作品でもあります。

まさかの展開に衝撃を受けましたが、主人公の強さと周りの人々の想いにボロボロ泣いてしまいました。全2巻。

車いすのカウンセラー、いのちの声をきく。

15歳の時に事故で脊髄を損傷し、車いすで生活する心理カウンセラー・長谷川先生と、相談者たちとの日々を描いた人生のための一冊。

障害者であり、カウンセラーでもある長谷川先生だからこその言葉に、生きるとはどういうことか考えさせられます。

涙を流したい時、優しい気持ちになりたい時におすすめの作品。

全1巻。

淋しいのはアンタだけじゃない

「聴覚障害」のこと。「難聴」のこと。本当に理解できていますか?

震災ドキュメンタリーを描いた作者が、聴覚障害者の"リアル"を伝えるコミックエッセイ。 難聴といっても人によって全然程度が違ったり、先天性と後天性の苦悩だったり。

この漫画を読んではじめて知った世界、感情がたくさんありました。ぜひ多くの人に読んでほしい作品。全3巻。

あとがき

これらの作品には、フィクションも多くあります。

けれど筆者は実際にこれらの作品を読んで、障害を持っている方の苦労や辛さや、それだけでない部分も新たに発見することができました。

漫画を通して、感じた気持ちがどのくらい日常に変化を与えるかは人次第ですが。

少しでも障害のあるなしの垣根を取っ払って、"自分ごと"として感じられる機会が増えればいいなと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。