あらいぐま書店

Livraria de Rakumarō

日本の成り立ちがわかる!「天皇」と「建国」について学ぶおすすめの5冊

f:id:mimi_shiro:20190419152011p:plain

そもそも日本とはどういう国なのかー

どうやって国が成り立ったのか。

古より「天皇」とはどんな存在だったのか。

今回は、そんな「日本の成り立ち」や「天皇」について学べる良書を、漫画・小説・ベストセラー本の中から厳選してご紹介いたします。

どれも読みやすいのに密度の濃い良書ばかりですので、

「自国のことを説明しろ」と言われた時に、しっかり答えられるようになりたい!

という方は、ぜひ読んでみてください。

はじめに:「古事記」と「日本書紀」のちがい

日本の国の成り立ちといえば、「古事記」「日本書紀」が有名ですよね。

日本最古の歴史書として貴重な史科になっているこの2冊ですが、一体どこが違うのでしょうか。

1.完成した年がちがう

どちらも天武天皇の命によって編纂された書物ですが、完成したのは天武天皇が亡き後です。

712年に「古事記」が完成し、その後720年に「日本書紀」が完成しました。

2.書き手と言語がちがう

「古事記」は稗田阿礼という人物の記憶を頼りに、太安万侶が執筆。のちに平仮名の元となる『日本漢文体』で書かれました。

対して「日本書紀」は、皇族、官人らが中心となって編纂し、唐(現在の中国辺り)で使われた『漢文』で綴られています。

このことから「古事記」は国内向け、「日本書紀」は外国向けに書かれた書物とされています。

3.冊数と内容が全然ちがう

「古事記」が全3巻なのに対して、「日本書紀」はなんと全30巻。

内容も「古事記」が天皇家の歴史を物語風に書いているのに対して、「日本書紀」は年代を追って"天皇の記録"や歴史的事件が、比較的淡々と書かれています。

「古事記」にある『因幡のしろうさぎ』のようなエピソードも「日本書紀」にはありません。

  • 国外に向けて日本という国の正当な歴史を残すべく作られたのが「日本書紀」
  • 国内向けに天皇家の威光をわかりやすく伝えようとしたのが「古事記」

というわけですね。

現在日本の正史とされているのは『日本書紀』ですが、「古事記」も重要な史科とされています。

神話から平成までの通史書『日本国紀』

永遠の0」や「海賊とよばれた男」などで有名な作家・百田尚樹さんが、たくさんの歴史的資料を元に、

独自の解釈を交えてまとめた「日本人の物語」です。

神話として描かれた国の成り立ちからはじまり、「天皇」や「元号」はいつ生まれたのか。

歴史の教科書で耳にした偉人たちは、何を成したのか。

ポツダム宣言後に昭和天皇はどのような言葉を発したのか。

平成の時代に起こった、憲法改正や諸外国との関係はどうなっているのか。

考古学的事実に、著者ならではのワクワクするような推察・推論や大胆な仮説が加わって、とても面白い歴史書になっています。

 

大人なら、学校の授業で習った断片的な知識が次々と繋がっていくような快感を覚えるほど。

500ページに及ぶ超大作ですがかなり読みやすく、飽きることなく一気に読みきってしまえる構成には「さすがストーリーテラー!」と感動しました。

驚くほどわかりやすい!『まんが古事記』

上記の本に資料としてでてくる「古事記」や「日本書紀」を読んでみたいけれど、小難しくて挫折しそう…。

そんな人におすすめなのが、「漫画」で読む古事記です。

愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記

漫画といえど、その内容は訳書に引けをとりません!

愛すべき神様たちの冒険活劇がユーモアたっぷりに描かれており、一度読んだらしっかりと記憶に残ります。

コミックという垣根を超えて、歴史を理解する一つの手段としておすすめです。

ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語

若者におすすめしたいラノベ版もあります。

「古事記」が大好きな作者が、神様たちのキャラや言葉を現代風にアレンジしてストーリー仕立てにした作品

お堅い古典が驚くほどわかりやすくなっていて、普通に小説として面白いです。

教科書にない歴史を知る『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』

明治天皇の玄孫である著者が、「日本の建国」からどのようにして現在まで至ったかを綴った新書。

「古事記」「日本書紀」の中にある"事実"を丁寧にさらい、戦前と戦後の日本の在り方を問う内容になっています。

著者の主観も多分に入っていますが、この本と上記の「日本国紀」の2冊を読めば、間違いなく「日本がどういう国か」がわかるはず。

本の内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、日本という国を客観的に見るために読んでおきたい1冊です。

外国人から評価される賢帝『明治天皇』

幕末の動乱からはじまり、内戦の絶えなかった時代に、賢帝と称された明治天皇。

本書は、アメリカ出身で日本文学と文化研究の第一人者でもあるドナルド・キーン氏が、明治天皇の生涯を全4巻に渡って描いた史実です。

この本では明治天皇だけでなく、「大政奉還」や「明治維新」の立役者となった人物たちを織り交ぜながら、淡々と事実と結果が紡がれていきます。

余計な考察がないため、普通の小説よりは読むのに苦労するかもしれません。

しかし「明治」の複雑な政治をより正確に理解するために、これ以上の良書はないと思っています。

激動の昭和を漫画で振り返る『昭和天皇物語』

激動の時代となった昭和の、天皇の人生を圧倒的画力で描いた歴史マンガです。

前述の「明治天皇」然り、日本の歴史を知る上で”天皇”という存在とその変遷は欠かせません。

「平成」がすでに過去になりつつあるように、「明治」「昭和」を理解することが現在(いま)に繋がると感じることができる作品です。

あとがき

「日本の成り立ち・建国・天皇」というキーワードでおすすめの良書をご紹介しました。

さらに日本人についてもっと理解を深めたいという方には、ドナルド・キーンさんの『二つの母国に生きて』もおすすめ。

アメリカと日本、2つの母国をもつ学者だからこその、日本人の素晴らしいところや「アレ?」と思うところまで、真実のエピソードが詰まっています。興味のある方はぜひ読んでみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。