華の都と呼ばれるフランス・パリには、素敵なモチーフとなる街並みや歴史がたくさんありますよね。
今回は、そんなパリの光も闇も網羅したイチオシ漫画をご紹介します。
ジャンル別になっているので、きになる作品があればぜひ読んでみてください。
それではどうぞ!
目次
時を経ても愛される名作篇
ベルサイユのばら
18世紀のフランスを舞台に、ルイ15世末期からフランス革命までを描いたパリの代表作です。
前半は主人公のオスカルとアントワネットの波乱に満ちた人生を描き、後半はアントワネット処刑までの怒涛の悲劇を描いています。
男装の麗人オスカルのキャラクターは、その後の漫画に大きな影響を及ぼしたと言っても過言ではありません。
気になるけど超大作っぽくて手がだせないという人も大丈夫。実は完全版は全9巻、文庫本は全5巻しかないんです。今読んでも色褪せない名作。
砂の城
大富豪の家に生まれたナタリーは、彼女の誕生日に屋敷の前に捨てられたフランシスと兄妹同然に育てられ、やがて惹かれ合い結婚の約束を果たす。しかし、交際を反対された2人は海に身を投げ別れ別れに…。 数年後、奇跡的に救助されたナタリーが、行方不明となったフランシスを探すがー
悲劇に次ぐ悲劇!身分違いの恋から始まる、複雑な人間心理に圧倒される純愛です。
少し古い作品ですが、絵柄も気にならないくらいストーリーに引き込まれます。文庫本は全4巻完結。
歴史&ファンタジー篇
かの名はポンパドール
18世紀のパリで、ルイ15世の公妾となり、政治にも関わったポンパドゥール夫人の人生を描いた歴史小説のコミカライズ版。
平民の身分ながらブルジョワ教育を受けた彼女は、様々な陰謀が蔓延るベルサイユ宮殿を舞台に波乱に満ちた人生を送ります。
「悪女」な主人公に、ベルばらとはまた違った魅力がありますよ。全4巻。
ベルサイユオブザデッド
婚姻のためオーストリアからフランスへ向かったマリー・アントワネット一行は、「不死者」に襲われ壊滅してしまう。同行していた双子の弟・アルベールは、姉のため、祖国のためマリー・アントワネットとして生きることを決断するがー?
ゾンビ×歴史×成り代わり!豪華絢爛な宮殿と血なまぐさい陰謀が融合したダークファンタジーです。
アルベールの蠱惑的な魅力に戦慄。男の娘ものが好きな人にもおすすめ。
純潔のマリア
舞台は、14〜15世紀にフランスとイングランドで起きた百年戦争。
戦争を嫌う魔女・マリアは、強大な力をもって戦争への介入を続けていた。ところがそれは、人の世への干渉を許さない大天使・ミカエルに目をつけられてしまいー
中世ヨーロッパを舞台にしたエピックファンタジー。高クオリティでアニメ化もされました。全3巻。
ヴァニタスの手記
19世紀のパリ。そこには、“ヴァニタスの書"に導かれて呪いに抗う吸血鬼たちがいたー
「PandoraHearts」の作者が描く、妖しい魅力満載の吸血鬼ファンタジー。
細部に至るまで作り込まれた設定と、スチームパンクな世界観がたまりません。
恋愛・人間ドラマ篇
鼻下長紳士回顧録
20世紀初頭、フランス・パリの娼館を舞台に娼婦と客たちの人間ドラマを描いた大人向け作品。
花の都×変態というどこかしっくりくる組み合わせ。すべてがフィクションとは言い切れないリアリティがあります。全2巻。
ジゼル・アラン
20世紀初頭のヨーロッパ。名家を飛びだしてアパートの大家を営むジゼルは"何でも屋"を開業する。好奇心旺盛なジゼルは次々と問題に巻き込まれていきー?
13歳の少女と、様々な人との出会いや事件を描いたヒューマンドラマ。
可愛らしいイラストで、街並みや文化が好きな人におすすめの時代ファンタジーです。
シャーリー
ロンドンを舞台にしたメイドロマンス『エマ』と同じ作者さんが描く、もう1つのメイドの物語。
13歳のメイドシャーリーと、ケフェを経営する美しい女主人の心の交流を描いたほんわかストーリー。
ちょっとドジな女主人×幼いけど有能なメイドさんのやり取りが面白いです。
のだめカンタービレ巴里編
大爆笑のクラシックラブコメ「のだめカンタービレ」。
実は日本を舞台にした音大生編よりもパリ編の方が長いのをご存知でしょうか。
ストーリーもさることながら、のだめが留学したコンセルヴァトワールをはじめ、美術館やセーヌ河など本物そっくりのパリの街並みは必見です。全25巻。
アート&グルメ篇
さよならソルシエ
その名を知らない人はいない天才画家ゴッホと、その弟画商テオドルスの知られざる軌跡を描いた物語。
2014年の「このマンガがすごい!」第1位を受賞した、テオとゴッホという芸術家、2人の兄弟の人生をドラマチックに描いた作品です。2巻完結。
モネのキッチン
フランス印象派画家の巨匠・モネが貧乏時代に愛した料理の数々を描くグルメファンタジー。
当時の時代背景も反映された素朴なレシピが次々と登場します。家族愛の一面も垣間見えるほのぼのとした物語。全2巻。
前略、パリは甘くて苦いです。
上記が中世の家庭料理なら、こちらは現代のパリが舞台のパティシエもの。
グルメ漫画というよりは、パリで働く人々の生活を描いたほのぼのコメディ。所々辛辣なやり取りがリアルです。全2巻。
近未来SF篇
BABEL
電子書籍が当たり前となった時代で、全ての本は「電子図書館(ビブリオテック)」として管理されていた。ところがある日、ビブリオテックに異変が起こるー
まるで絵画のような、重厚感のあるSFファンタジー。
正体不明のバグと、それを取り除くうちに見えてくる世界の理。パリ要素は少ないですが、本好きには堪らない傑作です。全5巻。
あとがき
中世〜近未来まで、パリを舞台にした作品って結構ありますよね。
歴史ものはさらに数多くあるので、興味のある方はぜひ探してみてください!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。