『それでも世界は美しい』が完結!25巻ネタバレ感想と最終回の結末は?

『それでも世界は美しい』が全25巻で完結しました。

読み始めたときはまさかこんな壮大な展開になるとは…。

今回はこれまでのあらすじと最後どうなったかをざっくりご紹介します。

「途中まで読んでいたけど内容忘れてしまった」「最終巻前におさらいしたい」という人は途中まで読んでみてください。

それではどうぞ。

1〜3巻 序章・晴れの大国編

天候を操り、雨を呼ぶ力をもつ「雨の公国」の公女・ニケは、世界を統一した「晴れの大国」のリヴィウスに嫁ぐことに。
最初は反発していた2人だが、お互いを知るうちに徐々に惹かれ合う。

(出典:それでも世界は美しい)

ニケは闇還りの試練を経て、リビと正式に婚約。

リビの叔父であり宰相のバルドが帰ってくるなど、晴れの大国は少しずつニケの影響を受けて変わっていく。

3〜4巻 雨の公国編

ニケの故郷である雨の公国へやってきたリビ達。
自然と惹かれ合うようにキスをした2人は自身の感情に戸惑う。

(出典:それでも世界は美しい)

ところが、絶対的な権力をもつ婆(ばば)とキトラはニケを雨の公国に取り戻そうとする。
リビは泥沼の中から鍵を見つけだして婆との賭けに勝つ。

意地をはる婆だったが、最後は雨おくりでニケ達を送りだす。

4〜6巻 砂の皇国編

王妃として砂の皇国大子をもてなすことになったニケは、世界の「少雨化」の現状を知って砂の皇国へ行くことに。

(出典:それでも世界は美しい)

オアシスをまわる中で、ニケは少しでも助けになればと、効果の少ないアメフラシを行う。

ある日、砂嵐に巻き込まれてニケが負傷。大子の若衆はこれに乗じてニケを死亡したことにしようとする。
皇弟の助けにより内陸のオアシスから王都まで逃げるニケとファラハ。
追ってきた大子にニケは大子の妹が大切にしていた花を咲かせてみせた。これまでの想いがあふれて涙する面々。

ニケは大国からやってきたリビと再会し、ニケの懇願で今回のことは無罪放免となった。

砂漠での大子とニケの様子を聞きやきもちをやくリビに、ニケは触れられたいのはリビだけだと告げ、2人ははじめて一緒に眠る。

6〜8巻 湖(ウミ)の王国編

リビの幼馴染み兼元婚約者である湖の王国の王女・ルナがやってくる。
自治領のフォルティス公と婚約させられそうになったルナはニケたちを頼って家出してきたのだ。

(出典:それでも世界は美しい)

公務が重なったリビとニケは、婚約者を見定めるため共に湖の王国へ。ルナはニケを男装させ恋人のふりをする。

フォルティス公を無人島に置き去りにする計画を立てたルナ。
ところが天候が荒れ、手伝っていたニケが倒れるなど計画は破綻。そのままリビと4人で無人島に閉じ込められてしまった。

フォルティス公の目的は王室御用船からでた麻薬の出所を突き止めること。
本当のフォルティス公を知ったルナは、馬を駆けて追いかけ、2人は正式に婚約することになる。

8〜10巻 大国祭編

リビの12歳の生誕祭が近づき、王都は活気づいていた。
街中で怪我した獣を助けたニケは銀髪の少女と出会うが、それはかつてリビが滅した氷の大国の王女・ウルスラだった。

生誕祭当日、舞踏会に踏み込んだウルスラ達を迎え撃ったリビ。しかしリビをかばってニケがウルスラに刺されてしまう。

(出典:それでも世界は美しい)

その夜、王宮はウルスラの手によって火の手が放たれ、燃やされた毒草でリビたちは追いつめられる。
雨を降らして王宮の火と煙を消したニケに、ウルスラ達は撤退を余儀なくされる。

ところが軽傷と思われた傷は強力な毒で、ニケは自我を失って暴走してしまう。
そこに三女・カラがあらわれ、ニケの暴走を止める。
しかしカラオス会の襲撃に端を発したこの事件を機に、ニケの力は世界の知るところとなってしまった。

11〜14巻 惑いの森編

ニケを助けるため、リビはかつて閑職に追いやった三元老を頼り、大魔女カッサンドラに会うため一人旅にでる。
惑いの森を目指すリビは手前の町でジシンという少年に出会い、盗賊の砦を経てカッサンドラの元へ。
カッサンドラの助けを借りるため、森で試練を受けることに。

森の最奥にたどり着いたリビは亡き母・シーラの幻影を振り切って試練をクリア。
ところが王宮では神官達がリビの不在を突き止めていた。

リビはカッサンドラを側室(自分の所有物)とするという奇策で、無事ニケを治療させることに成功する。
ようやく戻ってきた日常のなかで、ニケは嫉妬が抑えられない自分の本音を吐露。
リビは側室を反故にし、カッサンドラ達は惑いの森へ帰っていった。

14巻は日常エピソードが満載!
・カラとバルドの迷宮遭難
・ニールが倒れる など

15〜18巻 空の大公国編

デルニタリに慰安旅行にやってきたリビとニケたち。
ところが、ニケが護衛のガルタと共に空の大公国・ネフェロに拐われてしまう。

(出典:それでも世界は美しい)

2人を助けるため峡谷を封鎖するリビだが、あと一歩のところで届かない。
手負いのガルタを助けるため、ニケは空の大公国に連れて行かれる。

影武者を用意したリビとニールはお忍びで大公国へと潜入することに。
清貧で厳しい生活を強いられた空の大公国の過去と塩田の秘密を知ったニケは、遭難したマキシーン達を風の力で救う。
ネフェロはニケを手に入れるため勝手に婚姻を宣言。
ネフェロに手篭めにされそうになったところを助けたのは、リビと似た面持ちを持つカラオス会の男・アルだった。

(出典:それでも世界は美しい)

アルはネフェロ達を騙し、高位術者であるニケを使って古代の祠を暴走させようとする。
大雨と黒い霧が包まれる空の大公国。
リビは黒蓮石を使ってニケの暴走を抑え、ネフェロは両目両足を失う。

クマイア卿(アル)の一味であるアインはニールの元を訪れ、これから春を待たずして世界が終わってしまう可能性を告げた。

19〜20巻 リビの過去編

裏で糸をひくアルを追って北を目指すリビ、ニケ、ガルタ、ニールの4人。
邸宅についた夜、リビはニケに自分の過去を話す。

才覚を買われて王のお気に入りとなったリビは皇妃アントニアは疎まれ、大王の落胤であるアルと出会う。
アルによる第二皇子のオルビアの殺害、そして罪をきせられたシーラの殺害。

戦果が激しくなる中、大王は重傷を負いそのまま死去。
氷の大国との戦火が激しくなる中、リビはシーラの復讐のため絶望から立ち上がり、アントニアや当時の王・ロムレス達を殺してしまう。
燃え盛る城からアルは「またリビの前に現れる」といって湖に身を投げた。

ニケはリビの壮絶な幼児期を聞き、生きていてくれたことに感謝して抱きしめる。
これまで怒りと憎しみを糧に動いてきたリビは、ようやくシーラの死に慟哭し、長かった夜が明けたのだった。

20〜22巻 氷の王国編

かつて氷の王国に侵攻し、ウルスラの家族を皆殺しにしてしまったリビ。
憎しみにとらわれたウルスラはカラオス会の過激派と手を組み、アルの唆しを受けてニケを手に入れ、世界を滅ぼそうとする。

捕まったニールを救うため、1人ウルスラの前にやってきたリビだったが、ウルスラにリビの声は全く届かない。
腕を切り落とされそうになったリビの手が古代装置に触れたその刹那、お守りとして巻いていたニケの髪が装置に反応する。

(出典:それでも世界は美しい)

アルの望んだとおりに破局コードが送信され、世界各地を天変地異が襲う。
崩れた氷の下に落とされたリビとウルスラ、ネロの3人。

ウルスラはネロを助けたリビが過去のリビとは違うことに気づき、3人でなんとか脱出する。
駆けつけたニケは「謎の霊体(守護者)」と歌をあわせ、世界の破局コードをひと月送らせることに成功した。

憎しみの連鎖を断ち切りたいとウルスラにボコボコにされるリビ。
ウルスラは「お前が幸せになったとき私の苦しみがわかる」とリビを解放する。

23〜25巻 最終章・黄昏の国編

因縁の異母兄・アルを追って、リビたちは極夜の世界・黄昏の国へ。
古代システムを完全に止めるため、最北にあるとされるメインシステムを目指す。

しかし閉ざされた氷の壁は崩れ、アルは災いの大元である「悪霊」を目覚めさせることに成功する。
ところがアルがかつて母親に裏切られたときに救ってくれた悪霊は、もはやその記憶を持っていなかった。

ニケは破局コードの解除を試みるが、塔は崩壊し、救おうとしたアルも瀕死の状態に。
亜空間の中で、ニケはこの世界が一万年以上前に栄えた文明によってボロボロになったこと、古代装置は雨の守護者を使った世界の延命措置であること、そして悪霊の正体がかつて世界を手に入れた闇の帝国最後の帝王・シドンであることを知る。

(出典:それでも世界は美しい)

アルを助けるため、そして世界の崩壊を止めるため、ニケはリビに別れを告げて守護者となる。
世界を覆っていた雲は晴れ、ここ100年の異常であった少雨化は解消。世界には7色の虹の輪が輝くようになった。

リビはかつてシーラが殺されたときのリビではない。
淡々と毎日を過ごしながらも、リビは生涯をかけてニケを救う方法を探すと決意する。

闇帝シドンはかつて自分を置いていってしまったアメフラシの守護者に会うために長い年月をかけて怨霊(災厄)となった。
メンフィス(湖の第一王子)とアルの調べで、天空の守護者が現守護者と同等の高位精神体であれば「交代可能であること」がわかる。

世界各地に封印された幾万もの怨霊のかけらを集めるため、リビたちは世界の仕組みを全て公表することに。

(出典:それでも世界は美しい)

6年の月日を経て、すべてのシドンの霊を解放したリビたち。
シドンが守護者として消えて1ヶ月後、草原で待ち続けるリビの前にニケが現れる。
ニケよりも年上になってしまったリビに、ニケは「お嫁になりにきたよ」と叫び、2人は深く抱きしめ会うのだった。

END

最終25巻の感想

最終巻で「少雨化が守護者の限界を示す交代の合図だった」とわかったとき、椎名先生はどこまでこの物語を考えていたんだろうと思いました。

正直いえば、物語の最初の方は年上で快活なお姉さんと大人ぶった少年の恋愛ものでしかなかったと思います。

単行本の柱で先生も毎巻出るたびに感動しているようだったので、まさかここまで続くとは思っていなかったのではないでしょうか。

しかし砂の皇国からはじまり、湖、空、氷、黄昏ときて「もしかして最初からかなり壮大な設計図があったのでは…?」と感じました。闇の帝王・シドンと千年前のアメフラシの君との物語など、もっともっと描ききれなかったエピソードがたくさん詰まっているんだろうなと。

途中ギャグや恋愛パートでガラッと雰囲気が変わるので(そっちの方が好きな人も多そう)、なかなかファンタジーとして評価されづらい側面はあるのかなと思います。あくまで少女漫画になってしまって。

けれど最後まで「それでも世界は美しい」というタイトルに沿った人の想いが伝わってくる作品でした。

あとがき

作中で描ききれなかった補完もたくさんあるんだろうなと思います。

そのくらい壮大な世界情勢を描いたファンタジーでした。

リビの性格が残忍なのかエロいのか無垢なのか二転三転しているように感じてしまったところだけ少し残念…言葉が結構過激なんです。

けれど作者さんが伝えたいこと、込めたい想いが強く伝わってくる作品でした。

「途中まで追いかけていたけど読むのやめてしまった」という人はぜひ最後まで一気読みしてみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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