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『世界の終わり』を描いた小説をあつめてみた【おすすめ10選】

「世界の終わり」を描いた、いわゆる終末ものと呼ばれる小説。

大規模な戦争、自然災害、爆発的に流行する疫病などの巨大な災害によるものや、宇宙人などの超越的な力により文明や人類が死に絶えるという「破滅」的な要素の強いもの。 文明が死に絶えた後の世界を緩やかに描く作品も。未来への予言的な意味合いをはらんでいるのが面白い小説ばかりなんです。

今回は、そんな「終末もの」「破滅もの」と呼ばれている小説の中からおすすめの10作品をご紹介いたします。

塩の街

図書館戦争」などを代表作とする有川浩のデビュー作品。自衛隊三部作と呼ばれる作品の一作目です。

塩が世界を埋め尽くす塩害により、街は飲み込まれ、社会は崩壊寸前。そんな崩壊寸前の東京で暮らす男・秋庭と少女・真奈。世界の片隅で生きる2人の究極のロマンスとヒューマンドラマを描いたライトノベル

週末の世界を舞台に描いた、切ないラブストーリーをどうぞ。

ザ・ロード

報道、文学、作曲に与えられる米国で最も権威ある賞、ピューリッツァー賞を受賞した終末もの小説。2009年には映画化もされています。

滅びゆく大陸を漂流する父と子の壮絶な旅路を描いた名作。飢餓や凍死の危機などの恐怖を経験しながらも、倫理や理想を捨てずに進み続けようとする父子の物語。

最初はすこし読みにくい独特の文体が特徴ですが、2回目、3回目と読み返したくなります。映画もおすすめ。

地球0年

米中ソの間で第三次世界大戦が勃発、大国による核戦争の末路は悲惨な結末となるー

かつてアメリカに占領された日本が、 今度は逆にアメリカに対して力を持つようになり、人種間の相容れない争いの様子をリアルに描いています。

人間ってどんな状況でもこんななんだ、と悲しくなる場面も多いですが、無秩序な世界でどれほど道徳というものが失われてしまうか考えてしまう作品。 コミカライズもされています!

大きな鳥にさらわれないよう

遙か遠い未来、人々は小さな集団に分かれ、密やかに暮らしていたー

短編小説のようにつらつらと書かれた文章の中で、人類の絶滅していく様子、女性たちの共同体が目指すものが美しい文体で淡々と描かれた衝撃の作品。

わけのわからないまま読み進めると、いつのまにかその世界観にのめり込んでしまうこと間違いなし。美しい言葉の羅列にも小説以上のアート的な要素を感じます。

グラン・ヴァカンス 廃園の天使

人間の訪問が途絶えてから1000年。

取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしている仮想リゾートを舞台に、突如現れた「蜘蛛」という脅威に立ち向かう生命体の姿を描くー

週末ものに多くあることですが、この作品は特に残酷な描写が多いので注意が必要です。アクションシーンは読み始まると止まらなくなるくらい迫力満点です。

終末のフール

8年後に小惑星が衝突し地球は滅亡すると予告されて、5年が過ぎた世界を舞台にした終末小説。

伊坂幸太郎先生らしく、仙台のある街に暮らす住民たちの余命3年を描いた作品です。

全人類は余命3年の中でどう生きるのかー 他の終末小説と違い、比較的平穏に進む毎日。生きることの意味をあらためて考えさせられる作品です。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

1985年に刊行された村上春樹、初めての書き下ろし長編小説。

暗号を取り扱う「計算士」として活躍し、自らに仕掛けられた「装置」の謎を捜し求める”私”。 外界との接触がまるでない街で一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす”僕”。2つの物語が交錯する不思議な小説。

村上春樹のワンダーランドをぜひご堪能ください。

ザ・スタンド

致死率99%という悪性のウィルスにより、ほとんどの人が死んでしまった北米で、善のもとに集う生存者たちを描いた迫力の長編大作。

実際に起こり得そうな伝染病の描写と、ファンタジーのような異様な世界の雰囲気に引き込まれる圧倒的な小説。読み始めたら徹夜してしまうくらいとまらない。

渚にて 人類最後の日

第三次世界大戦が勃発し、世界各地で核爆弾が炸裂。戦争終結後、濃密な放射能に汚染された世界は北半球から南半球に向けて死滅していくー

最後の日を迎えるとき、人間たちはどのように向き合うのか、静かに訴えかける名作です。

終わりの街の終わり

生者の世界で新型ウィルスが蔓延しはじめたこと、人類が滅亡に向かっていること、そして、南極基地でただ一人取り残されたローラという女性について、死者たちの語る話からみえてくる終わりゆく世界の姿とはー

不思議な世界と南極が交差する、世界の滅亡を描いた作品。世界消滅への穏やかな絶望を描く話題作です。

あとがき

ライトノベルのようにサクッと読めるものから、何百ページにも至る名作まで幅広くご紹介しましたが、どれも読んで涙がでなかったことがないです。

悲しいというよりも、人間の豪に震えるというか、あぁ世界ってこうやって動くのかなとか、色々と想像が膨らむんですよね。

残酷な描写も多いので、夢に出てきたりしますが、読んだ後忘れられない小説ばかりです。寝る前に読むと眠れなくなるのでご注意を。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

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