2011年〜2018年の7年間に渡って連載された『東京喰種 トーキョーグール』。
石田スイ先生の美麗なイラストの虜になった人も多いのではないでしょうか。
今回は『東京喰種 トーキョーグール』の内容と最終回の結末をご紹介します。
巻ごとの一押しシーンやキャラクターの死亡状況もご紹介しています。
「あのシーン何巻だっけ?」「あのキャラどこで死んだっけ?」なんて時にご覧ください。
原作とアニメの違いについて
無印の内容をご紹介する前に、原作とアニメはタイトルとストーリーがややこしいのでご紹介しておきます。
第二部…東京喰種:Re(全16巻)
2期…東京喰種√A(ルートエー) 全12話
東京喰種トーキョーグール [JACK]
4期…東京喰種:Re(全12話)
アニメは「東京喰種」と「東京喰種√A」の全24話が、無印の全14巻に該当しています。
「東京喰種」は原作1〜8巻の流れとほぼ一緒です。(登場人物のエピソードの順序が変わるくらい)
しかし、東京喰種√A(ルートエー)は8〜14巻とは全く別ものになっています。
だから√A(ルートエー)という名前になったのかもしれませんね。別ルートだよ、的な。
「東京喰種:Re」のアニメは、全24話通して最終章という感じです。
さてここからは『東京喰種 トーキョーグール(無印)』の最終回までの内容と、結末をご紹介します。
1〜5巻 序章
人の死肉を喰らう「喰種(グール)」が存在する東京。
読書好きの平凡な大学生・金木 研(カネキ ケン)は、通っている喫茶店でリゼという少女に密かに想いを寄せていた。
大好きな作家・高槻泉の小説「黒山羊の卵」をきっかけにリゼと知り合うことができたカネキだが、本屋デートの帰り「喰種」の本性を現したリゼに襲われて瀕死の重傷を負う。
ところが突如リゼの頭上に鉄骨が落下し、病院に搬送される。重傷のカネキは、嘉納 明宏(カノウ アキヒロ)という医師によってリゼの臓器を無断で移植され、『半喰種』となってしまった。
人間の食べ物を受け付けなくなったカネキは、「喰種」の少女・トーカや店長の芳村(ヨシムラ)と出会い、同じ大学に通う西尾(ニシオ)に目をつけられ、次第に「喰種」の世界を知っていく。
芳村から「人と喰種のどちらの世界にも居場所を持てる唯一の存在である」と諭されたことで、喰種としての生き方を学ぶため、喫茶あんていくの店員として働きはじめた。
喰種の親子・リョーコとヒナミを助けるために、喰種捜査官(通称・白鳩(ハト))と対峙したカネキとトーカ。
トーカはクインケ使いの真戸を討ち、リョーコの仇をとる。
・真戸 呉緒(マド クレオ)死亡(3巻・ラスト)
美食家・月山習の企みによって、カネキは喰種のレストランに誘い込まれる。
・リゼの死は事故ではなく、「第三者によって殺された可能性がある」という事実を知る
・人間と喰種のハーフである『隻眼の喰種』の存在を知る
カネキが隻眼の喰種であることを知った月山は貴重な食材を独り占めしようとするが、カネキとニシキ・トーカにより撃退される。
◇番外編 トーキョーグール[リゼ]掲載 (5巻)
鉄骨事件の真相を知りたいカネキは、バーを営むイトリから「神代 利世」という喰種は存在しないことを聞かされ、20区にくる前のリゼの足取りを探しはじめる。
・鈴屋什造 初登場(5巻・47話)
6〜8巻 アオギリ編
喰種の集団「アオギリの樹」により11区支部が無力化され、20区は危険区域に指定された。本部から次々と捜査官がやってくる。
ある日、リゼを探しにきた元11区のリーダー・万丈(バンジョウ)らがあんていくを訪れる。
「アオギリの樹」の幹部・アヤトとヤモリの襲来により、リゼの赫子(かぐね)を移植されたカネキは連れ去られる。
11区の「アオギリの樹」アジトに閉じ込められたカネキは、バンジョウらと脱出を試みるが、組織の幹部である瓶兄弟(ビンキョウダイ)とヤモリ、ニコに阻まれ失敗する。
カネキはバンジョウらを逃がすためにヤモリの取引に応じ、十数日間にわたる壮絶な拷問をうける。(髪が真っ白になる)
拷問の中でカネキは"リゼの幻影"との対話し、自身の中の「喰種」を受け入れ、ヤモリを食べて、不完全な半「赫者(カクジャ)=共食いをした喰種」となる。
・ヤモリ、鈴屋に止めを刺されて死亡
救出にきたあんていくの面々と再会したカネキは、トーカの弟・アヤトを圧倒し、CCGの部隊により強襲されたアオギリのアジトを脱出する。
弱肉強食の世界で「大切なもの守るため」に脅威(=アオギリの樹)を排除すると決めたカネキは、あんていくの面々とトーカに別れを告げ、万丈や月山と共に反アオギリ組織を結成する。
(・のちの鍵となる道化師(ピエロ)・宗太はここで登場している)
一方、警備が手薄になった喰種専用監獄・コクリアを狙ったアオギリの襲撃によって、多くのSS級以下の喰種が脱走していた。
9〜12巻 反アオギリ組織編
「アオギリの樹」との戦いから半年後。CCGはコクリアから脱走したSSレートの喰種たちと「アオギリの樹」の戦力増強を危惧していた。
・亜門鋼太朗と真戸 暁(マド アキラ)がペアになる
カネキの行方を追ってCCG20区支部でバイトしていたヒデは、匿名情報提供者から身元がばれ、捜査員補佐として亜門達を手伝うことに。
カネキは「アオギリの樹」を潰すため、アオギリが狙うリゼと嘉納を追い、その目的を探ろうとしていた。
・月山がよく回想する6区面々の団欒シーン(9巻88話)
嘉納と繋がりのあるとされるマダムAを捉えるため、カネキらは「喰種のレストラン」を襲撃するが、嘉納に造られた人造喰種・クロナ/ナシロに阻まれる。
嘉納を探して20区の病院を訪れるが、アオギリの構成員に出し抜かれ、情報源である看護師も攫われてしまった。
・シャチ・ナキ登場(10巻)
マダムAをおびき出したカネキは、嘉納の屋敷とされる地下でCCGの実験場を発見し、リゼの赫包を使って人造喰種が造られていた場所にたどり着く。
カネキとシャチが激闘を繰り広げる中、四方(ヨモ)はリゼを連れ出す。(→芳村の命で、かつての友・シャチの義娘を救出するため)
強襲してきたアオギリ・CCGと三つ巴の戦いが繰り広げられる。
嘉納に逃げられたカネキは、行く手を阻む人造喰種(失敗作)を食べて「赫者」として我を失っていく。
「自分が弱いことでみんなが殺される」
「生きるというのは他者を喰らうことだ」
自我を失ったカネキは特等・篠原と激戦を繰り広げ、亜門に「ただの喰種でいいんだな」と恫喝される。
自分で制御できない力を使うべきじゃなかったと泣くカネキ。
ヨモの元で変わり果てたリゼと会い、芳村(功善)の過去を知ったカネキは、"反アオギリ組織"を解散し、20区あんていくに戻ることを決意。
カネキは一人ではなく"あんていく"の皆と「どうすれば大切な人たちを守れるか」もう一度見つめ直そうとしていた。
・高槻泉登場(11巻108話)
・亜門とアキラが酒に酔うシーン(11巻110話)
・ヨモとウタの過去(11巻111話〜12巻113話)
・大学でトーカが二福に声をかける(12巻117話)
13〜14巻 20区あんていく襲撃編
CCG本局局長・和修 吉時は自ら指揮を取り、梟を討伐戦を計画する。
・芥子(カイコ)登場(13巻125話)
芳村はトーカたちを逃し、古間(魔猿)と入見(黒狗)の3部隊でCCGを迎え撃つ。
ニシキの制止を振り切ったカネキは、乱戦場の前で亜門と対峙し相打ちに。両者ともに深手を負う。
地下へ逃げのびたカネキはヒデと再会。その後地下で待ち伏せていた有馬に敗れて、行方不明になる。
特等らに囲まれた梟(芳村)は、法寺による致命傷を受けて討伐される。
ところが「隻眼の梟(=エト・芳村の娘)」が現れ、瀕死の芳村は連れ去られてしまった。
・篠原 幸紀 右足切断・腹部貫通。大量出血により植物状態となる
・亜門 鋼太朗死亡
・滝澤 政道死亡
・永近 英良(ヒデ) 行方不明
この事件でCCGはほぼ全ての喰種を駆逐したが、多数の犠牲をだし、捜査員の遺体は数多く行方不明となった。
あとがき
まさか「捜査員の遺体、行方不明」が「:re」でああいう展開になるとは。
13〜14巻は「:re」の重要な伏線が、たくさん散りばめられているので読み返す度に驚愕します。「:re」を読みおわった人は、ぜひ読み返してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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