『次にくるマンガ大賞2019』で大賞を取り注目を集めている漫画「薬屋のひとりごと」。
中華風の世界観で、宮廷・後宮を舞台に繰り広げられるミステリーファンタジーです。
大賞を取ったのはスクエアエニックスから出版されている作画・ねこクラゲ、構成・七緒一綺(敬称略)の方。
色鮮やかなこのイラストが目印です👇
もう一つも上記のスクエニ版に負けず劣らず面白いです!
なぜ1つの原作から2つの漫画ができたのか
「薬屋のひとりごと」は、
- 月間ビッグガンガン(スクエアエニックス)
- サンデーGX(小学館)
の二つの出版社で連載されています。
先にだしたのはスクエアエニックスの方ですが、しばらくして小学館から「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」と副題をつけて連載が開始されました。
- スクエアエニックス 2017年5月25日〜
- 小学館 2017年8月19日〜
なぜ同じ作品がコミカライズされたか公式には発表されていません。
しかし小学館の方が約3ヶ月あとに出版していますので、
そこから考えられるのは、
- 原作の魅力を知った2社がほぼ同時にオファーをだしていた
- 小学館が先にだしたスクエニに許可をもらった
- 原作管理会社が2社に許可をだした
- そもそも2社同時コミカライズ自体が話題作りだった
このあたりの理由が推測されます。
それぞれが雑誌の表紙を飾るほどの看板作品となっていることから、これは両者にとって得のあるコミカライズだったということですね。
最近は「魔導具師ダリヤはうつむかない」のように同時期に複数コミカライズされている作品をよく見かけます。
意外と珍しいことではありません。
昔から人気作品は、アニメや漫画として何度もリメイクされてきました。
複数の漫画家によるコミカライズという手法自体が、
- 作品の地名度をあげる
- 同じ原作から違う表現を楽しめる
- 男女問わずファンを獲得する機会を増やす
といった理由で増えているようです。
そもそも原作は管理会社さんがコミカライズの許可を出すわけで…出版社も人気がでると思えばオファーを出しますし、原作管理会社はそれで儲けも増えますしね。
何年も連載を続けるのにはとても労力が入りますし、作家さんの都合で序盤でおわってしまったり、そういう場合は人気作品であれば別の人が新しくコミカライズするということもあります。
薬屋は2作品とも順調に売上を伸ばしていますが、今後は最後までキレイに完結した「なろう系」を探す方が大変かもしれません。
2つの内容に違いはあるのか
この2つの作品ですが、原作は「小説家になろう」で公開されているライトノベルです。現在も最新話まで無料で読めます。▶︎原作HP
どちらも原作に忠実に描かれているため、ストーリーに大きな差はありません。
また、2誌ともキャラクター原案はヒーロー文庫のしのとうこさんとなっています。
描き方の違いはあっても、主人公・猫猫(マオマオ)の容姿や相手役・壬氏(ジンシ)の美しさに大差ないのはこのおかげです。
二つの違いを簡単にまとめると、
- 次にくるマンガ大賞2019・大賞受賞作品
- カラー絵がとにかくきれい
- キャラの色気が半端ない(エロい)
- デフォルメされたラブコメ要素がある
- 絵が落ち着いていて大人向け
- ミステリーの詳細な描写がある
- ストーリーの進行が早い
- 原作の雰囲気に近い
ストーリーの進行はサンデーの方が早いです。
筆者は最初スクエニ版から読み始めましたが、その後サンデー版を読んでより詳しいミステリーの謎や伏線を理解することができました。
基本的には、どちらから読んでも楽しめます。
「薬屋のひとりごと」を無料で読む方法
スクエアエニックス版は「マンガUP」で、
サンデー版は「サンデーうぇぶり」で無料で読めます。
それぞれ待てば回復する無料チケットがあるほか、
初回ダウンロード特典のボーナスポイントを使うことで、ほぼ最新話まで一気読みできます!太っ腹!!
あとがき
現在は、大賞を取ったスクエアエニックスの方が話題になっていますね。
絵も万人受けしますし、男女問わずファンも多いのではないでしょうか。
ただ小学館の方では原作の細かな伏線や、ミステリーの部分を丁寧に描いているので、興味のある方はぜひスクエア→小学館の順に2度読みしてみて下さい。
原作をまとめた小説も発行されています👇
この原作からあの2つの面白い漫画が生まれたのかと思うと、読み比べが益々楽しくなりますね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!