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鳥肌の立つ『ループもの』小説、おすすめ7選を集めてみた【名作・文庫】

以前、『ループもの』いわゆるタイムリープを題材にした漫画をご紹介したので、今度は鳥肌の立つSF小説をご紹介します。

タイムトラベルを題材としたジャンルの中でも、特におすすめなのが「タイムリープ」というこのサブジャンルの小説。過去に戻って何度も同じ時を繰り返すという、かなりマイナーではありますが、良作が隠れているジャンルでもあります。

リプレイ

ラジオ局ディレクターとして働くジェフ43歳は突然の心臓発作によって死を迎える。しかし、目を覚ますと18歳の時に戻っており、新しく人生をやり直すことにー

ジェフは「未来の記憶」を利用し、やり直しの人生(リプレイ)を謳歌しますが、結局は同じ死を迎え、何度も人生を繰り返す中で自暴自棄になっていきます。この生の意味は何なのか、回避できない死の意味は…。 何度も繰り返し、はじめて自分の人生と向き合った1人の男性の物語。

これを読まずに『ループもの』は語れません。1987年にアメリカで出版され、その後の様々なSF作品に影響を与えた名作。

ターン

版画教室の講師を勤める森真希は、ある日の午後、道を外れてきたトラックと正面衝突してしまう。気がつくと、前日の午後と同じように自宅の椅子で横になっていた。不思議に思って外に出てみると、そこには人は誰もおらず、車も通らず、真希以外の生き物は存在しない世界だった。そして事故に遭った3時15分になると、再び前日に戻ってしまう。気が狂いそうになるタイムパラドックスの世界に閉じ込められた真希はー

自分以外が存在しない世界で、延々と続く1日のループ。しんしんとした静寂が痛いほど感じられる作品です。そしてそんな静寂を破る展開にどきどきが止まりません。

ストーリーは繋がっていませんが、北村薫先生の『スキップ』『ターン』『リセット』は”時と人 三部作”として有名ですので、タイムパラドックス系を楽しみたい方におすすめ。

リピート

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたらー

1991年9月1日、毛利圭介のところに見知らぬ男から謎の電話がかかってくる。その電話は地震を予知したものだった。その後毛利は、”風間”と名乗る謎の男に、現在の記憶を持ったまま過去の自分の身体に戻る現象「リピート」をしないかと誘われる。「リピート」の誘いに乗って、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが参加者は次第に不審な死を遂げていってー

リピートの謎、疑心暗鬼になりながらの犯人探し、様々な人間ドラマが繰り広げられるタイムサスペンスです。2018年にドラマ化もされ、話題になりました。

夏への扉

ダンの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。近未来のロサンゼルスでは、人工冬眠が実用化され、未来への片道旅行が流行っていた。親友に、そして最愛の恋人に裏切られ、未来の世界でダンが見たものとはー

1956年にアメリカで出版され、タイムパラドックスの先駆的な作品となった名作。当時はこんな未来を想像していたんだろうな、という未来予測も面白く、何度も読みたくなるようなSF作品の王道です。猫好きにはたまらない、猫SFとしても有名な作品。

地下鉄に乗って

小沼真次は、世界的に有名な「小沼グループ」の御曹司だったが、横暴で傲慢な家族に反発し、高校卒業後家を飛び出す。ある日永田町の地下鉄の階段を上ると、そこには30年前の昭和の風景が広がっていたー

過去と現在を行き来しながら、家族の足跡を辿り、父の生き様を焼き付けていく真次。そこには隠された過去が…。

自分以外の誰かの過去に触れた時、今まで見えなかった世界を教えてくれる作品です。親に素直になりたいのになれない人にもおすすめ(笑)

時をかける少女

時を飛ぶ不思議な能力を持つことになった少女が、未来から来た青年との出逢うSF青春小説。

ストーリーは漫画や映画で知っている人も多いのではないでしょうか。原作は筒井康隆さんの小説で、ページ数も実は200Pくらいしかないんです。

出版後ファンとなった、たくさんの人の想像によって育っていったんだな、とわかる作品ですね。原作は清々しいサラッとしたSF小説なので、ぜひ読んで見てください。

All You Need Is Kill

近未来世界・ギタイと呼ばれる謎の敵と戦う人類を舞台に、時のループに捕らえられた主人公の成長と運命を描いた作品。

漫画、映画としても有名ですが、元々はライトノベルとして出版されました。メディアミックスされるだけあって、その面白さは圧倒的。読みやすく、長々と引っ張らないので、あまり本を読まない人にもおすすめです。

この作者さん、きっとすごくゲームやりこんでるんじゃないでしょうか…。ゲーム好きの人なら、さらに楽しめること間違いなし。

あとがき

筆者がタイムトラベルの中でも『ループもの』小説にハマったのは、北村薫先生の「時と人 三部作」がきっかけでした。 3作の文庫を繋げると一枚の塔の絵になるという仕掛けも大好きでした(今ではあまりめずらしくないですが笑)

なかなかこれ!という作品も少ないのですが、「All You Need Is Kill」は漫画も映画も小説も読んだほどハマりましたね。タイムリープという特殊設定って本当にアイデア次第だなと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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