「贄姫と獣の王」が完結!15巻ネタバレ感想と最終回の結末は?【あらすじ・アニメ化】

2015〜2020年に『花とゆめ』で連載されていた「贄姫と獣の王」が全15巻で完結しました。

ここでは、これまでのあらすじと最後どうなったのかを簡単にご紹介します。

全体的にざっくりまとめているので、一読したことがある方向けです

ネタバレしたくない人は途中で読むのをやめてね

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これまでのあらすじ

99番目の生贄として魔族の国・オズマルゴの王に捧げられた少女・サリフィ。人間の国・ヨアナで不遇の扱いを受けていたサリフィは、魔王を恐れることなく歩み寄ろうとする。

新月の夜、供儀の儀式へと向かったサリフィは、そこで人間の姿をした王に出くわす。

半端な姿に苦しみながらも、自傷を厭わず生贄を逃していた優しい王の心を知ったサリフィは王にレオンハートという名前を与える。そしてサリフィを妃にすると決めた魔王は人間と魔族の共生を目指し、共に歩み始める。

(出典:贄姫と獣の王 1巻)

 

前代未聞の人間の妃候補を魔族や宰相たちは厭い、サリフィに様々な試練を課す。

王妃と認められるために、サリフィは命をかけて聖獣の使役に挑み、なんとか第一の条件をクリア。(2巻)

その後、サリフィの幼馴染・イリヤが生贄となった仇を取るために王宮へ侵入。魔族を憎むイリヤは生きていたサリフィを無理やり人間界へと連れ去るが、サリフィと王の絆を知って涙をこぼす。(3巻)

“王妃への試練”として、筋金入りの人間嫌いと噂される武将・ガロア公爵の接待をすることになったサリフィ。

部下に暴君を演じさせて王への謀計を企てたガロアを庇ったサリフィは、魚竜族からの忠誠と支援を得る。(4〜5巻)

 

オズマルゴ建国を祝う大聖祭が終わり、ついに“王妃代理”として公務を行う事になったサリフィ。

属国サーブルで生まれた王子への“祝福”を無事終え、次は新しく親衛隊長となったラントベルトをともに混乱の続くマースヤ慰問へと向かう。

ハイエナ族というだけで差別にあってきたラント。サリフィは方々を駆け回り、マースヤ領主襲撃の容疑者とされたラントの疑惑を晴らす。

ラントは自身の誇りを守ってくれたサリフィの、本当の親衛隊長となることを決意した。(6〜8巻)

王の視察に同行してボルストバスへとやってきたサリフィ。ボルストバス王の悪行を知ったサリフィは、急遽王国へ戻らなければならなくなったレオンハートと分かれて、囚われの猩々族を救うために奔走する。

無事に人質に取られた姫を救出して猩々族を解放したサリフィだったが、その頃、王国では謎の勢力による反乱が起きていた。魔族の新たなる王を名乗る“狼王フェンリル”は、海上で遭遇したサリフィを連れ去る。(10巻)

ラントと聖獣ベンヌの助けで隠れ家を逃げ出したサリフィ。ついにフェンリルと対峙したレオンハートは、誇りをかけた死闘に勝ち、サリフィを取り戻す。(11巻)

(出典:贄姫と獣の王 11巻)

 

王都では勝利の凱旋パレードが行われ、オズマルゴ王は国民からの支持を確かなものとした。

人間との国交の正常化を望む王は、自分を使うよう固持するサリフィを使者に立てて、人間の王へと親書を届けることに。王国騎士オセロットに捕まったサリフィは、その信頼を得るため、唯一魔族文字が読めるという辺境の魔女・アナスタシアに会いにいく。

支社の役目を果たしたサリフィによって、いよいよ人間との和平交渉が進むかという式典の最中、突如として瘴気の空が晴れ、レオンハートは人間の姿を大衆の目前に晒されてしまった。(13巻)

禁術を使った法官・セトは、王が偽りの血筋であると告げて反逆者とし、厳格な種族別の選民制度を取り戻そうと暴政を敷く。

サリフィに諫められたレオンハートは血統から逃げないことを誓い、サリフィたちは王の出生の秘密を知るべく王宮へと戻る。

(出典:贄姫と獣の王 14巻)

 

王宮の地下で生ける屍となったかつての神官長から、サリフィはレオンハートが正統な王の血筋であり、先代王の弟と人間の間に生まれた子どもであったことを知った。

セトに捕まったレオンハートを助けようとするサリフィに、宰相アヌビスが剣を向けるー(14巻)

 

 

ここからは最終巻のネタバレです

最終15巻のストーリーは?

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

セトは満身創痍のレオンハートの前でサリフィを処刑しようとするが、変わらぬ"真なる王"への忠誠心を誓うアヌビスはセトへと刃を向ける。

そこへガロア率いるイスタン海軍が登場。アミト姫は自身の血を使ってセトの禁術を打ち破り、王は獣の姿を取り戻した。

同時刻、属国のサーブルを先頭にマースヤ、ボルストバス、猩々族国家など、サリフィ達が関わってきた国が次々と種族平等主義のレオンハートを支持する声明をだす。

"上等民"にしたはずの国々からの反発に戸惑うセト。サリフィは"この国に生きている人たちをちゃんと見て"とセトに思いをぶつける。

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

魔力を取り戻したレオンハートは圧倒的な力でセトを制圧。そして神官長の残留思念によって先代王に子がいなかったことが明らかになる。

自身が王族の血筋ではなかったことを信じられないセトは、膨大な魔力を使う禁術の書を暴走させて死亡してしまう。

人間の血を持つことを隠し続けてきた咎を受けて、新しい魔族の国の王を立てるよう告げるレオンハート。

しかし迷いを抱えていた多くの兵士たちは、真の強き指導者としてオズワルド王への支持を表明。レオンハートは辞去を申し出るアヌビスを引き止めて、再び王座へと戻る。

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

供儀の儀式の部屋で、サリフィは隠していた人間から持ち帰った日記をレオンハートとともに見る。

そこにはレオンハートの母であり、魔女と蔑まれ、先王の弟である魔族を愛した女性の想いが綴られていた。

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

レオンハートの父親は戦争の傷で長くは生きられなかったが、2人は生まれてくる男の子にリチャードいう名前を贈る。

後日再度開かれた式典で、レオンハートとサリフィは嘘偽りのない真実とともに2人で国民の前に姿を表した。

種族にとらわれず、ただありのままに人を愛し、愛されることが許される国を目指すー

そう決意したレオンハートは、命尽きるまで魔族の国を守っていくと誓う。

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

数ヶ月後ー

ついにサリフィが王妃になる時がやってくる。2人の成婚の儀には多くの来賓が駆けつけた。

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

婚姻の前に、サリフィはレオンハートにあるがままの本音を打ち明ける。

運命に抗うよりも受け入れてしまうのが楽だったこと。最初は自分の運命から逃げていただけだったこと。

それでもレオンハートと出会い、本当に自分の運命を受け入れられたからこそ、生きてきてよかったと思えたのだ。

十年後も百年後も、あなたの隣で生きていられて、私は本当に幸せ。

たくさんの笑顔に包まれて、二人は手を取り合って歩み出した。

 

 

数年後ー

そこにはアヌビスの授業から逃げ回る王子"リチャード"の姿があった。

(出典:贄姫と獣の王 15巻)

 

変幻自在に人間へと姿を変える王子を、使用人たちは当たり前のように見守る。

ラントに捕まったリチャードは、父と母がたくさんの人の気持ちに寄り添って国を導いてきたというアヌビスから、過去の話を聞く。

それは瘴気漂う世界の果てで、数多の種族を統べる優しき王と幸福な生贄の姫がいたというお話。

 

END

 

 

2023年アニメ化決定!!

2023年にアニメ化が決定しました!!

そして2022年18号の『花とゆめ』より、テレビアニメ化を記念したスピンオフ『白兎と獣の王』が連載されています。

最終回でチラッと登場したサリフィと王様の子・リチャードを主人公とした物語。

新しい登場人物のキャラデザもめちゃくちゃカッコいいです。人間と魔物、2つの姿を持つ王子の冒険をぜひ読んでみてください。

あとがき・感想

最初はちょっとガッカリした所もあったんです。なぜなら獣の王がすぐにイケメンに変身してしまったから(笑)

ですが、その後の様々な種族や自治領の問題・反王政派などが深掘りされて、人間のサリフィが奮闘していく姿はハイファンタジーとしてとても魅力的でした。

サリフィとアミト姫の友情、ラントの変化、アミト姫とヨルムンガンド隊長の関係…。

とにかく読み応えがあって、王様の出生の秘密も、国の行く末もきっちり描かれていたのが素晴らしかったなと思います。

12巻と15巻は特装版が出ていて、電子でも後日談などのおまけが読めるのでぜひ購入してみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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