アニメはどこまで?約束のネバーランドのあらすじを時系列にまとめてみた【最終回・ネタバレ注意】

『約束のネバーランド』が全20巻で完結しました。

2016年の連載開始から大きな反響をよび、2018には「このマンガがすごい!オトコ編1位」など数々の漫画賞を受賞した本作。

今回は 『約束のネバーランド』の内容と最後どうなったのかをご紹介します。

最新刊を読む前のおさらいや、「あれ?どこまで読んだっけ?」 「あの内容どこだっけ?」なんて時にご覧ください。

全体的にざっくりまとめているので、一読したことがある方向けです

最新話までネタバレしていますので、未読の方は自己責任でご覧ください

1〜5巻 グレイス=フィールド(GF)脱獄編

孤児院・GF(グレイス=フィールド)ハウスでは、38人の子供達がシスター・イザベラの元で幸せに暮らしていた。

ある日、施設を巣立つコニーの忘れ物を届けに行ったエマノーマンは、コニーの遺体を目撃してしまう。

自分たちが「鬼」の食料として育てられていることを知ったエマとノーマンは、レイを仲間に引き入れ、GFからの脱獄を計画する。

イザベラに敵対心を持つシスター・クローネから知識を引き出し計画を立て、レイがママの二重スパイであったことも明らかになる。

しかし、イザベラの筋書きは常にエマたちの上をいっていた。

脱獄の下見を行ったエマはイザベラによって足を折られ、無慈悲にもノーマンの出荷が告げられる。

一度はノーマンを逃がそうとしたエマたちだったが、ハウスの周囲が崖であることを確認したノーマンは、全員の命を守るために出荷される道を選ぶ。

  • ノーマン出荷(4巻・30話)

ノーマンを失って悲しみに暮れるエマ達。絶望するエマ達は脱獄を諦めたかに思われた。

2ヶ月後、エマとレイはママの監視の目を盗み、それぞれが密かに脱獄計画を準備していた。

レイが出荷される日の前夜、レイはハウスを火事にさせ、自らも一緒にも燃えようとする。ノーマンが残してくれた作戦を受け継いだエマは、レイの企みを阻止。

エマはフィルに2年以内に必ず戻ることを約束し、5歳以上の15人を連れて脱獄に成功する

2045年10月12日のコニー出荷から、2046年1月15日の脱獄までおよそ3ヶ月の出来事であった。

アニメ1期(全12話)はここまで!

5〜7巻 ミネルヴァ探訪編

崖を渡って対岸の森へ逃げ込んだエマ達は、ミネルヴァが残したペンに記されたB06-32地点を目指す。

鬼の追っ手から逃げるエマ達とレイは、宗教上の理由から人間を食べないムジカソンジュという鬼に助けられる。

地下迷路を使って6日目、ついにB06-32地点にたどり着いたエマ達。

しかしそこにはエマ達を快く思わない謎の男がいた。

シェルターの破壊装置を盾に男と取引をしたエマとレイは、ドン・ギルダにシェルターを任せ、ミネルヴァの手紙に書かれた「安住の地への手がかり」であるA08-63地点を目指す。

7〜11巻 ゴールディ・ポンド(GP)攻略編

「野良の人喰いの群生地」を通り、容赦無く危険な道程を進むオジサンに、エマとレイは必死で食らいつく。

A08-63地点を目前にした夜、エマは密猟者に捕まり『秘密の猟場』と化した「ゴールディ・ポンド」に放り込まれる。

そこは鬼の貴族達が、放し飼いにした子供達を狩って喰らう残虐な狩猟場だった。

エマは猟場で生き残ってきたオリバー達やオジサンのかつての仲間だったルーカスと出会い、密猟者たちの掃討計画に参戦する。

「ゴールディ・ポンド」の地下でミネルヴァのメッセージを見つけたエマは、「七つの壁」など様々な情報を手に入れる。

子供たちは苦闘の末、バイヨン卿、ノウス、ノウマ、ルーチェ、そして最悪の敵・レウウィス大公を倒し、緊急破壊装置を作動させて「秘密の猟場」を破壊した。

負傷したエマはオジサンことユウゴにシェルターへと運ばれ、なんとか一命を取り止める。

11〜16巻 七つの壁編

シェルターに集ったエマたちは、全食用児を解放するため"七つの壁"を目指す

GPで得た情報から1000年前に鬼と人間が交わした約束を結び直す手がかりを掴んだエマたちだったが、現ラートリー家当主の配下によってシェルターが襲撃され、ユウゴとルーカスは命がけでエマ達を逃がす。

エマ達はルーカスが最後に受けた電話の相手・ミネルヴァ(?)の元を次なる目的地と定める。

クリスの怪我の治療をするため、鬼の農園に忍び込んだエマ達。

ミネルヴァの仲間達によって連れられたアジトにたどり着いたエマ達は、そこで死んだはずのノーマンと再会する

食用児の実験場から脱獄し、鬼の農園を潰してきたミネルヴァことノーマンは、儀祭に紛れて王や貴族を殺し、鬼を絶滅させようとしていた。

絶滅以外の方法を模索するエマは、レイとともに約束を結び直すため七つの壁に入る。

なんとか七つの壁に到達したエマは、鬼の頂点に立つ神に食用児全員で人間の世界へ行き、それを最後に二世界間の行き来を不可能にすることを願い、聞き届けられた。

一方、ノーマンの指示で邪血の少女であるムジカとソンジュを探していたギルダは、ノーマンがエマ達の戻りを待つつもりがないことに気づき、ムジカ達に助けを求める。

17巻〜20巻 最終章・王都決戦編

2047年11月10日、儀祭当日。

ノーマンは元貴族のギーラン家を利用して王都を襲撃。鬼同士の戦いで消耗したのちの連戦、そして退化させる毒を用いて王女・レグラヴァリマを討ち果たす

儀祭の間に辿り着いたエマとレイは「約束を結びなおせたこと」「今からでも鬼の絶滅を止めよう」とノーマンを諭すが、Λの子供達は度重なる投薬や実験により、もはや長く生きられない。

エマとレイは「一緒に全部何とかしよう」とノーマンを抱きしめる。

ドンは同じΛ出身者のアダムが一度も発作を起こしていないことに気づき、アダムの体を調べるためジン達を先にアジトに返す。

エマたちもアジトへと考えていたその時、異形のバケモノと化した女王がノーマン達に襲いかかる。

邪血を狙われてきたムジカは、女王と向かい合い、その欲望の果てのなさを憐れむ。女王は自身の取り込んだ屍肉によって体を保てなくなり、ドロドロに溶けて破滅してしまった。

王と五摂家という統治を失った鬼社会。ムジカはエマ達に、この騒動を鬼同士の内乱だったことにして収めると提案し、儀祭での闘いに終止符が打たれる。

ところが、ラートリー家当主・ピーター・ラートリーが女王から2000の兵を借り受け、アジトを襲撃しようとしていることが判明。アジトに急ぐエマ達だったが、すでにアジトは襲撃され、子供たちは全員連れ去られてしまった。

まだ女王が殺されたと知らないピーターは子供たちを殺していないはずだ、と推理したエマ達は、子供たちを救うべくグレイス=フィールドハウスへと向かう。

一方、王都でムジカたちは、かつての信仰の対象である大僧正を新統治者としようと画策するが、ラートリーに唆された五摂家の部下たちに反逆者として捕まってしまう。

ムジカが邪血を与えたものたちが次々と処刑され、『農園による支配』を続けようとする鬼たち。

王都襲撃の犯人として処刑されそうになったムジカたちの前に、GPでエマたちが倒した女王の弟であり五摂家のレウウィス大公が現れる。

レウウィス大公は女王と同じく二つの核をもつイレギュラーだったのだ。レウウィス大公は邪血が鬼を退化と支配から救うものであることを証明する。

鬼社会は、ムジカを新王として皆で支えていくことになる。

 

一方、囚われた子どもたちを救出すべくGFに乗り込んだエマたち。そこには処分を逃れてグランマとなったイザベラがいた。

2000人以上の鬼を相手に、エマたちはGFに立て籠ることを選択。敵制御室を制圧して宿敵ピーター・ラートリーを追い詰めたが、それはラートリーが仕組んだ罠だった。

ヴィンセントたちを捕らえたラートリーだったが、オリバーに銃を突きつけられてさらに形勢逆転。イザベラやシスターたちにも裏切られて敗走する。

エマは立場に囚われているすべの人間たちを自由にしようとラートリーに手を差し伸べるが、ラートリーはナイフを使って自害する。

レウウィス公が「全ての農園の廃止」を宣言し、エマたちはGFの地下にあった「金の水に浮いた島」から人間界へと向かう。

約束を履行しようとするエマに、代償はなんなのかと不安そうな顔をみせるフィルたち。

エマは「この1000年間奪われ続けてきたから代償はいらない」と皆に告げ、シスターやΛの実験児を含めた全食糧児たちで人間界へと渡る。

 

しかし、砂浜で目覚めた彼らの側にエマはいなかった。

約束の代償がないなんて嘘だったんだと絶望する面々だったが、オリバーの言葉に「エマを必ず探しだす」ことを決意する。

一方、雪深い僻地で目覚めたエマは、過去の記憶をすべて失っていた。エマの約束の代償は家族、つまり仲間たちとの思い出すべてだったのだ。

約束のネバーランドの最終回は?

エマを探しまわって二年の月日が経った。

子どもたちは世界中を駆け回るが、いまだにエマは見つからない。

これまで探したことのない場所として「禁制区域(災害で消失した国等)」に思い至ったギルダ。

子どもたちはようやくエマと再会を果たすが、エマは皆のことを覚えていなかった。

 

皆が哀しみに打ちひしがれる中、ノーマンは「よかった…」と涙をこぼす。

たとえ自分たちと過ごした記憶がなくてもエマがエマとして存在しているだけでいいのだと。

「君の選択の結果は最高だった、全部君がくれだんだ」と感謝するノーマンの言葉に、エマの瞳から涙がこぼれる。

「ずっとあなたたちに会いたかった気がするの」

なぜ涙がでるのかわからないまま、心からの本音をこぼすエマ。

血の繋がりがなくても、記憶がなくても、ずっと一緒に生きようー

「最高の未来を共に歩もう」というノーマンの言葉に、エマは明るい笑顔で返事をしたのだった。

END

 

2021年1月、アニメ2期決定!

当初は2020年10月の予定でしたが、延期になりました。

GFハウスを脱獄してからの物語。おそらく5〜11巻のミネルヴァ探訪〜ゴールディポンド編がメインになるでしょう。

シェルターに無事帰り着いたあとの、ラートリー家の襲撃を入れてくるかどうか。

個人的には、2クールで13巻の新たな旅立ちまでが濃密に描かれたらいいなと思っています。

1期がものすごい密度の12話だったので、1クールか2クールかで変わってきそうですね。

あとがき

原作の白井先生が連載前から「20巻以内に終わる」と明言していた通り、20巻で完結となりました。

長引くこともなく、削り過ぎることもなく、ここまできれいに最後を迎えてくれたことに読者として感謝しかありません。

最終巻のあとがきで書かれた先生たちの想いに泣きそうになりました。未読の方はぜひ隅々まで読んでみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

最終巻はこちら↓