BLEACHは打ち切りだったのか?全74巻のあらすじと最終回ネタバレ感想!【考察あり】

2001年〜2016年に渡って連載された『BLEACH』(ブリーチ)。

15年間という長期連載の中、途中で読むのを断念してしまった方も多いのではないでしょうか。

今回は『BLEACH』の「大まかなあらすじ」「最後はどうなったのか」を簡単にご紹介します。

「あれ?どこまで読んだっけ?」「あの内容どこだっけ?」なんて時にご活用ください。

※最終回までのネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください
※かなり長いです。各エピソードの考察は筆者の主観になります

『BLEACH』の作品構成

『BLEACH』は全74巻を5つの章に分けることができます。

  1. 死神代行篇:1〜8巻
  2. 尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇:9〜21巻
  3. 破面(アランカル)篇:21〜48巻
  4. 死神代行消失篇:49〜54巻
  5. 千年血戦篇:55〜74巻

それぞれの章に、主人公・黒崎一護の攻略対象(成長の糧)となるボスキャラがいます。

  • 死神代行篇 → (朽木白哉)
  • 尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇 →(更木剣八・)朽木白哉
  • 破面(アランカル)篇 →藍染惣右介
  • 死神代行消失篇 →銀城空吾(初代・死神代行)
  • 千年血戦篇 → ユーハバッハ

中ボスとして、阿散井恋次・グリムジョー・ウルキオラらとの戦いがあり、主人公を大きく成長させていきます。

前章までの敵キャラが、以降の章で味方となって出てくる展開も多いです。一番初めに対立した阿散井恋次とは、最終的に無二の友人となりました。

ここからは最終回直前までのあらすじをご紹介します。

最終回までのあらすじ・時系列

1〜8巻 死神代行篇

霊感が強い高校生・黒崎一護は、死神・朽木ルキアと出会い、人の魂を喰らう悪霊・虚(ホロウ)を退治する死神となる。

死神としての力を失ってしまったルキアに代わって、様々な虚と相対していく一護。

滅却師(クインシー)の石田雨竜との戦い、そして同級生の茶渡泰虎、井上織姫の2人は一護と接触することによって、秘められた能力を開花させる。

ところが、ルキアは一護に霊力を与えた罪で、尸魂界から派遣された六番隊隊長・朽木白哉と副隊長・阿散井恋次に連行されてしまう。

・一護、ルキアに借りていた死神の力を失う(7巻56話)

戦いで重傷を負い、死神の力を失った一護は、浦原喜助の力を借りて、自身の内に眠っていた「死神の力」を取り戻し、尸魂界へルキアの救出に向かう。

9〜21巻 尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇

花火師・志波空鶴の助けを経て、瀞霊廷に侵入した一護たち。

山田花太郎の案内でルキアが囚われている懺罪宮を目指すが、一護は阿散井恋次との戦いで重傷を負う。

その次の日の朝、瀞霊廷内では、五番隊隊長・藍染惣右介が殺害される事件が起こっていた。

・藍染惣右介死亡?(12巻100話)

混乱の渦に巻き込まれる瀞霊廷。

懺罪宮に向かった一護は更木剣八とぶつかり、極限の戦いの中で、自身の中に潜む虚(ホロウ)の力と相対する。

斬月の力を引き出した一護は、なんとか更木に勝利。
そのまま夜一の元で卍解を3日で修得するための修行に入った。

 

十番隊隊長・日番谷冬獅郎は藍染殺害の容疑者として市丸に目をつけていたが、幼馴染の雛森桃と同士討ちさせられる。(16巻)

早まるルキアの処刑に疑念を抱く一部の隊長たち。
瀞霊廷内は、ルキアの処刑を止めようとする者とそうでない者に二分されていた。

一護は卍解を手に入れてルキアを救出、朽木白哉を倒す。
ところが、日番谷・松本らによって中央四六室が全滅していたことが判明。

全ては崩玉を手に入れんとする藍染による策略だった。

藍染と市丸ギン・東仙要の3人は、双極の丘にて隊長格たちと対峙する。

ルキアの体内から崩玉を手に入れた藍染は、大虚(メノスグランデ)の反膜(ネガシオン)によって虚圏(ウェコムンド)に去っていく。

虚圏(ウェコムンド)
現世と尸魂界のはざまにある空間。虚が潜んでいる場所

21〜48巻 破面(アランカル)篇

尸魂界から帰った一護の前に、転校生・平子真子が現れた。

彼らは、死神から虚の領域に足を踏み入れた者「仮面の軍勢(ヴァイザード)」を名乗り、一護を仲間に加えようとする。

空座町を襲った破面・ウルキオラらの力を目の当たりにした一護は、平子らに修行をつけてもらい、虚化の術を手に入れた。

そんな折、織姫が虚圏に連れ去られる
一護は石田・チャドと共に織姫を救出するため、虚圏に向かう。

 

ルキア・恋次が合流し、それぞれ虚夜宮(ラス・ノーチェス)で敵との戦いに挑む。

ウルキオラを残して一護たちを虚圏に閉じ込めた藍染は、王鍵を作るべく空座町へと侵攻。
十刃と隊長格の戦いが繰り広げられる。

崩玉を取り込んだ藍染は、山本総隊長、浦原・夜一・一心をも退け、尸魂界へ移した「本物の空座町」へと侵攻。

時間と空間が断絶された「断界」の中で「最後の月牙天衝」を手に入れた一護は、死神の力と引き換えに藍染を打ち倒す

・藍染、封印される

49〜54巻 死神代行消失篇

死闘から17ヵ月後。藍染との戦いで死神の力を失った一護は、どこか無力感を感じていた。

代行証を持った謎の男・銀城空吾と出会った一護は、完現術(フルブリング)を使って、死神の力を取り戻す修行を行う。

完現術(フルブリング)
物質に宿った魂を引き出し、使役する能力。虚と同質の力。

仲間を襲う月島と敵対する一護と銀城だったが、それは一護の完現術を奪うための銀城の謀略だった。

銀城によって再び力を失った一護。しかし、かつて死神の力を与えたルキアと隊長格達の霊圧によって、死神の力を取り戻す。

初代死神代行だった銀城は、代行証のに隠された真実と尸魂界の真意を一護に告げるが、一護の心は揺らがず、銀城を倒す。

55〜74巻 千年血戦篇

再び死神代行としての日常が戻ってきた矢先、尸魂界は「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」からの襲撃を受け、戦争状態へと突入する。

ネル達を助けるため虚圏に来訪していた一護達。そんな中、星十字騎士団(シュテルンリッター)の第一次侵攻が開始され、4人の隊長が卍解を奪われる。

悪化する戦線の中、尸魂界の救援に向かおうとした一護は、相対していた滅却師によって穿界門に閉じ込められる。

苦戦を強いられる尸魂界側。総隊長・山本は敵将・ユーハバッハを討ち取るがそれは影武者だった。

・山本元柳斎重國、死亡(58巻511話)

瀕死の白夜に尸魂界を頼まれた一護は、なんとかユーハバッハの元へと辿り着くが、ユーハバッハは「我が息子」という謎の言葉を残して消えてしまう。(第一次侵攻終了)

 

破壊された卍解を取り戻したい一護のところへ零番隊が現れ、瀕死の白夜・ルキア・恋次と共に霊王宮へ連れられる。

・更木剣八と卯ノ花の死闘、卯ノ花烈死亡(59巻)

現世に戻って、両親の過去と自分のルーツを知った一護は、「斬月」と向き合い、真の斬魄刀を手に入れる。

その頃、瀞霊廷は影から現れた「見えざる帝国」によって、敵の本陣と化していた。

迫り来る星十字騎士団と隊長格たちが壮絶な戦いを繰り広げる中、ユーハバッハは一護が通ってきた障壁を利用して、霊王宮へと迫り入る。

最強の零番隊ですら次々と敗れ、ついには霊王をも殺されてしまい、死神たちの戦線は悪化。

 

霊王の殺害によって均衡が崩れ出す世界。

総隊長となった京楽は、無間より藍染を地上へだす。

十三番隊隊長・浮竹は自身の中に宿っていた霊王の右腕の力を使って崩壊を食い止めようとするが、霊王の力は全てユーハバッハに奪われる。

・浮竹十四郎、死亡(68巻617話)

かつての敵、グリムジョーやリルカらの力を借りて霊王宮へ戻った一護たち。

しかしそこは、すべての力を手にしたユーハバッハによって大きく作り変えられ「真世界城(ヴァールヴェルト)」となっていた。

雨竜は一護らを先に行かせるために、ハッシュヴァルトと対峙する。

ユーハバッハのいる最上部へと辿り着いた一護は、滅却師(クインシー)の力を叩き起こし、斬魄刀と融合。

刀身は白く変化し、死神、虚、滅却師の3つの力が混じり合った力を手に入れる。

しかし新たな卍解「天鎖斬月を持ってしてもユーハバッハは倒せない。

ユーハバッハの「全知全能(ジ・オールマイティ)」の真の力は、「未来を視る」ことではなく「未来そのものを改変する」ことだったのだ。

いくら未来を変えたところで、ユーハバッハはその変えた未来すら改変してしまう。

一護の「滅却師」および「虚」の力をも吸い取ったユーハバッハは、全てを破壊しようと尸魂界に降り立つ。

(〜74巻680話)

最終回の結末は?

尸魂界に降り立ったユーハバッハの前には、藍染惣右介がいた。

ユーハバッハを挑発する藍染。「真世界城」から駆けつけた一護、恋次が参戦し、ユーハバッハに立ち向かう。

一護は、駆けつけた月島の完現術を使って「ユーハバッハに折られなかった」という栞を挟むことで、斬月を取り戻していた。

一護・恋次・藍染の共闘を持ってしても、ユーハバッハには敵わない。

ユーハバッハの"視る"未来通りに動いていたかに思えたその時、胸を貫かれた一護の姿が藍染へと変わる

ユーハバッハが見ていた一護の姿は、ずっと藍染の鏡花水月が「見せた幻」だった。

一護が到着する直前に、すべてに鏡花水月(完全催眠)をかけていた藍染。

唯一、鏡花水月をかけられたことがなかった一護は、瞬時に藍染の策に対応し「月牙天衝」でユーハバッハを打ち倒す。

ところがユーハバッハは、自身の死という未来すらその能力で書き換えようとする。

そこへ父・石田竜弦から「銀の矢じり」を受け取った雨竜が、これをユーハバッハに打ち込む。

「全て能力が無効化」したユーハバッハを、一護の始解状態の「斬月」が引き裂き、ユーハバッハは倒される。

静止の銀
ユーハバッハの「聖別」により死した滅却師の心臓に現れる銀の血栓。
「聖別」を発動させた者の血と混ぜることで、その者の能力を一瞬、すべて無効化させることができる

 

最終決戦から10年後

瀞霊廷では十三番隊隊長となったルキアの着任の儀が行われた。

人間界では一護が井上と結婚し、チャドはプロボクサーに転身、石田は医師として働いている。

チャドの勇姿を観ようと黒崎家に集まった面々。そこへ尸魂界からルキアと恋次が訪れる。

 

その頃、尸魂界ではユーハバッハの力の残滓が発見されて騒ぎになるが、その欠片は突如として消える。

欠片を消滅させたのは、一護と織姫の子供である黒崎一勇(いちい)だった。

ユーハバッハの力の残滓を握りつぶした一勇に、ルキアと恋次の子供・阿散井苺花(いちか)が声をかける。

「死神見習い」をしていると告げる苺花に、一勇は「ぼくも死神だよ」と死覇装に身を包み、ニッコリと微笑んだ。

[END]

これまでにわかった伏線と勝手な考察

一護の出生と、黒崎一心・真咲について

  • 黒崎真咲:純系の滅却師(黒崎家は純粋な滅却師の家系だった)
  • 志波一心:死神、元十番隊隊長、志波家分家、空鶴の叔父

藍染の実験に巻き込まれて、真咲は滅却師+(死神の魂魄で破面化した)虚の状態になり、一心は真咲を助けるために義骸に入って人間(+死神)の状態になる。

つまり一護は、人間+死神+滅却師+虚の力を持つクオーター。(ざっくり言ってしまえば)

  • 死神代行篇でルキアと接触後、浦原との修行によって「死神の力」を手に入れる
  • 尸魂界と破面での戦いによって「虚の力」を引き出す
  • 死神代行消失・千年血戦篇で「滅却師の力」が顕在化する

という流れでした。さすが主人公。

そして最終戦。

霊王宮最上部での戦いでは「おふくろの滅却師の力」「親父の死神の力と、融合した虚の力」をすべて使って、白い斬月で戦っていた一護でしたが、

ユーハバッハに滅却師の力も虚の力も奪われ、最後は卍解ですらない始解状態の「黒い斬月」でユーハバッハを倒しています。

この辺りの刀の描き分けは、何度読んでも面白い。久保先生天才です。

始解→卍解→虚化→滅却師の能力と、力を開花させて敵を倒していきた一護が、最後の最後はルキアと出会った当初の斬魄刀の姿で幕を引く展開でした。

これは最終戦で一護が「真の死神として覚醒」したという見解が有力で、その後織姫との子供・一勇が生まれながらにして死神の力を有しているのは、これが原因ではないかと考えられます。

一護(死神)+織姫(人間)→一勇(死神+人間)ということですね。※あくまで推測です

藍染の目的とは?

藍染の目的には段階があります。

尸魂界編では、ルキアから浦原の作り出した崩玉を手に入れること。

破面編では、崩玉の力を使って強い破面の軍隊を作ること。そして空座町を使って王鍵を作りだし、霊王を倒して、世界の神となることが目的でした。

自身が崩玉を取り込んでより最強となることはその一環です。

藍染がユーハバッハと対峙した際に「私は常に、私を支配しようとするものを打ち砕く為にのみ動く(682話)」と言っていて、これが全てなんだろうなと思います。

市丸と乱菊の過去とは?

市丸と乱菊の過去がわかる描写は作中で数ページだけでした。

市丸の目的は、乱菊が「奪われたもの」を取り返すこと。

「奪われたもの」とは、藍染の部下に奪われた乱菊の霊魂(死神でいう寿命)を指しています。

藍染が死神を使って実験をしていた時、流魂街の住民の霊魂を抜いていたことがありました。

乱菊の霊魂が抜かれた原因が藍染であることを知った市丸は、「奪われたもの」を取り返すことだけを心に決めて裏切りを続けていたのです。

何十年もかけて「鏡花水月」から逃れる術を聞き出す、そのためだけに。

藍染は市丸が目的の為に自分に従っていることに気づいていたと思われます。

ユーハバッハの目的とは?霊王の正体は?

ユーハバッハの目的は、三大世界(現世、尸魂界、虚圏)の境界をなくし「生と死のない世界を作ること」でした。

霊王というのは、浦原曰く世界の“楔”です。

ここからは小説版「Can't Fear Your Own World」で回収された伏線ですが、

かつて世界は三界(現世、尸魂界、虚圏)に分かれておらず、生死の概念すらありませんでした。

そんな中、霊王は死神、滅却師、人間(完現術)等のすべての力を持っており、その力で世界を守っていました。

しかしそれでも世界はゆっくり崩壊へと向かっていきます。

霊王は初代五大貴族の一人に拉致され、世界を三界に分けるための礎として封印されました。

[67巻・611話]でユーハバッハが霊王を「我が父」と言っているので、ユーハバッハの目的が世界を崩壊させることだったと考えると自身の生に復讐の意図もあったのかもしれません。

最終的には、皮肉にもユーハバッハの死体が霊王の代わりとなり、世界の形が保たれることになりました。

最後は打ち切りだったのか?

『BLEACH』は最後があまりにも駆け足だったこと、回収されていない伏線が多いことから「打ち切り説」が多々あります。

しかし、千年血戦編が最終章であると初めから決まっていたこと。
藍染や月島などの力がユーハバッハを倒すのに使われたことを考えると、「作者が想定していた最後」はしっかりストーリーとして終えられたのではないかと。

それよりも気になったのが、連載15年という数字でした。

ラジオなどで聞いたことですが、主人公の一護(15)という名前も含めて、久保先生は15という数字にとてもこだわっていたようです。

そのため打ち切りでも、描ききったから完結したのでもなく、「15年経ったから終わらせた説」が濃厚なのではないかと思います。

回収されなかった伏線や過去は、『バッカーノ!』『デュラララ!!』の成田先生が書いたスピンオフ小説で明かされていますしね。

本編で未回収だった伏線やモヤモヤがスカッと解決されて面白いですよ。

原作の久保先生に『絶対に見破られないように描いてた伏線を見破られた!成田さん凄い!』と言わしめた小説です。

第1弾「BLEACH Spirits Are Forever With You」(全2巻)

『BLEACH』10周年記念の一環として書かれた小説。

一護が死神の力を失った17ヶ月の物語が、ドン・観音寺を主人公にして描かれています

第2弾「Can't Fear Your Own World」(全3巻)

九番隊副隊長・檜佐木 修兵(ひさぎ しゅうへい)が主人公。

四大貴族にまつわるストーリーがあり、霊王の正体も何となく明かされています。

あとがき

最終章の「千年血戦篇」が訣別譚だけで4年以上の歳月をかけて連載されていたので、途中で読むのを辞めてしまった人も多いのではないかなぁと思います。

『BLEACH』はたくさんのキャラが絡むバトルが同時に進んでいくので、途中で流れがわからなくなることもありました。

終わり方に賛否両論はありますが、これだけ魅力的なキャラの人生を一つ一つ描ける久保先生はやっぱり天才!!

ありすぎるくらいある伏線も、キャラ同士の関わりも、世界の裏側も。全部ひっくるめて読者を『BLEACH』の虜にしてくれました。

全てを語らない、それもまたかっこいいですよね。久保先生、本当に15年間、お疲れ様でした。

『BLEACH』の後作「BURN THE WITCH」は、2020年秋に劇場アニメ化が決定しています。こちらも魅力的な(特に女性)キャラがたくさんいるので要チェックです!

また2020年は「千年血戦編」のアニメ化も決定!20周年記念として様々なイベントが目白押しで楽しみですね。

▶︎公式「BLEACH 20周年特別プロジェクト」はこちら

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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