『君に届け』は2005〜2017年に別冊マーガレットで連載され、全30巻で完結しました。
純愛の代名詞ともいわれるほどの人気作で、青春時代の理想は風早くんという女子も多かったのではないでしょうか。
ここでは「途中で読むのをやめてしまった」「最後だけどうなったか思い出せない」という人のために、最終回の流れをざっくりと紹介します。
最後までネタバレしていますので、未読の方は自己責任でご覧ください。全体的にざっくりまとめているので、一読したことがある方向けです。
それではどうぞ。
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『君に届け』これまでのあらすじ
高校1年生
高校1年生の黒沼爽子はその外見から『貞子』と呼ばれて、クラスで遠巻きにされていた。爽子は明るくて人気者の風早に憧れており、二人は少しずつ話すようになる。
肝試しを通して爽子は矢野、吉田と仲良くなり、少しずつクラスの人と話せるようになっていく。(1〜2巻)
風早に想いを寄せるくるみとの騒動で、爽子は自分の風早への気持ちが恋だと自覚する。
体育祭・クリスマス会などを経て二学期がおわり、大晦日は爽子の誕生日。矢野、吉田のサポートで風早と二人きりで初詣を過ごした爽子。
しかしバレンタインで自分の下心に気づいてしまった爽子は「本気すぎて渡せない…」と風早にチョコを渡すことができなかった。(3〜7巻)
高校2年生
クラス替えがあり、爽子はクラスメイト達に勉強を教えて仲良くなる。
三浦にかまわれる爽子をみて複雑な気持ちの風早。三浦は爽子が風早に対して無理めの片想いをしていると勘違いしていた。
学園祭準備の最中、風早はみんなの前で「黒沼が好きだ」と告白する。しかしお互いの「好き」が違うと誤解した二人はそのまますれ違いへ。
学園祭当日、くるみのアシストで気持ちを告げた爽子。ようやくお互いの想いに気づいた二人はクラス公認のカップルになる。(8〜10巻)
夏休み「付き合う」とはどうすればいいのかわからない爽子に、矢野と吉田がアドバイスをする。
講習続きの中で海に行った6人。吉田と龍、矢野と三浦の関係にも変化の兆しが。
爽子は風早の家へ勉強をしにいき、初めて風早の家族と会う。(11〜13巻)
※ここから吉田→千鶴、矢野→あやね、三浦→ケント表記になります。
沖縄への修学旅行。龍が告白されたと知ってもやもやする千鶴。あやねは旅行直前に同級男子と付き合い始める。
千鶴は龍からの告白を断ってしまい、ケントはあやねが気になる様子をみせる。
爽子と風早は、修学旅行でのキス未遂以来、どこか距離が空いてしまう。6人の関係は複雑なまま高2の冬を迎えた。(14〜15巻)
冬休み、クラスのクリスマスパーティーで龍と千鶴は良い雰囲気に。あやねとケントは付き合うようになる。(16〜17巻)
自分のタガが外れて爽子を傷つけてしまうことを心配していた風早。クリスマス会の帰り道、爽子はなぜ風早が何も言ってくれないのかわからず不安な気持ちをぶつけ、風早は泣く爽子にキスをする。
二人はお互いの気持ちを伝え合い、爽子ははじめて風早の本音を知ることができた。
進路がせまり始める3学期、風早は父親と衝突。爽子は教師になりたいという目標を見つける。
千鶴は龍と進路が離れると知ってバレンタインを渡し、少し素直になった。(18〜21巻)
高校3年生
受験生となり、それぞれが好きな人といられるか思い悩む。
爽子と風早はお互いに大学進学のために勉強に励み、龍は最後の甲子園予選へと挑むが、勝ったら大学に行ってしまう龍に対して、地元に残る千鶴は背中を押すことができず苦しむ。
一方、ケントと同じ札幌の大学に決めていたあやねは、東京の大学に進学したいという気持ちとの狭間で葛藤した末、ケントに別れを告げてしまった。
大好きな人と近くにいるのか、それとも離れてしまうのか。それぞれが悩みながらも、少しずつ答えを出していく。(21〜23巻)
二人が付き合ってから1年が経ち、最後の学園祭がやってきた。教育大が心の端にあった爽子を見透かす風早。
甲子園予選準決勝では、千鶴がようやく龍を応援することができた。龍のお疲れさま会に集まった面々、けれど進路のことから爽子と風早はケンカをしてしまう。
そのまま夏休みに突入し、大人ぶってばかりの風早に素直な気持ちをぶつけた爽子。風早はずっと爽子に憧れていたことを打ち明ける。(24〜26巻)
夏休み、爽子はくるみと共に勉強合宿を行う。
過去を謝るくるみに対して「もう友達になってる」と告げる爽子。
その頃、あやねはピンへの気持ちが初恋だと自覚する。
風早は爽子の力を借りてようやく頑固な父親と少しだけ和解することができた。(26〜27巻)
冬休みに入り、いよいよ受験へ。
大みそかの夜、爽子は吹雪のため急きょ風早家に泊まることに。誕生日プレゼントに指輪をもらって、いつかの一生を約束する。
2月、一足早く合格したあやねは、ピンに気持ちを伝えて振られてしまう。
そして卒業式。爽子は首席として答辞を読み、自分の言葉で高校三年間の想いを伝える。
かつて暗く遠巻きにされていた貞子は、いつのまにか唯のクラスの一員として輝いていた。(28〜29巻)
最終30巻の内容は?
卒業式を終え、一足先に合格した風早は一人暮らしの準備を始めていた。
爽子とくるみも揃って志望校に合格。それぞれが新たな旅立ちの準備を始める。
別れの日、龍は千鶴に「卒業したら結婚な」と告げる。
一方、こっそり旅立とうとしていたあやねだったが、駅に爽子と千鶴が駆けつける。3人は「出会えてよかった」と想いをかみしめる。
風早の新居の片付けを手伝っていた爽子は、お互いの新しい生活のはじまりと、離れる現実を実感する。
帰りの電車を見送った爽子は「帰りたくない」と風早に抱きついて、そのまま初めて二人で一夜を過ごす。
もう不安な時は不安だと言える、ケンカをしたらバカって言える。そんな風に同じ気持ちでとなりで眠れる幸せを、二人は噛みしめるのだった。
(そして最終話ー)
爽子は18年間育った家の玄関から札幌へと旅立つ。
そこにはもう貞子と呼ばれていた頃の面影はなく、近所の人は「すっかり爽やかなお嬢さんになってー」と爽子を見送る。
駅で待っていた千鶴は「友達になれてよかった」と爽子を抱きしめる。
遅れてきた風早と二人きりになった爽子。風早は爽子に手紙を渡し「だいすきだ!なにがあっても!!」と電車を見送る。爽子は想いが昂って「しょうた」と風早の名前を呼び「私も」と告げた。
風早からの手紙には、去年の風早の誕生日に爽子がくれた手紙への返事が書いてあった。
爽子といてゆっくり歩く楽しさを知ったこと、距離も時間も不確かなことも一緒なら楽しめる、と。
そして大学の入学式。爽子は笑顔で隣の席の子に挨拶をする。
それぞれが変わっていくけれど変わらない気持ちがある、そう思いながらいつまでも「君に届きたい」と願うのだった。
END
『君に届け』の舞台は?
『君に届け』の舞台は北海道。作中には雪国らしい描写もたくさんでてきました。
北幌町という街は実在しませんが、モデルになったのは原作者の出身地である羽幌町(はぼろちょう)といわれています。
爽子と風早が散歩した河原や初詣にいった神社、通っていた高校のモデルも存在しています。観光地ではないので、あくまでご参考まで。
実写映画のロケ地は主に関東圏だったので、そちらの方が見覚えがあると感じるかもしれません。
あとがき
こうして読み返してみると『君に届け』は高校三年間の青春を描いているんですね。
後半は進路のストーリーがどんどん掘り下げられてるのがリアルです。初々しい主人公たちが成長している様子も随所に感じられました。
26巻あたりからは爽子が風早くんにぶつかっていったり、他の人の恋を後押ししたりと大きな変化が感じられます。
最終回の家を出る爽子は本当にキレイで清々しい雰囲気なので、まだ観ていないという方はぜひこの機会に読んでみてください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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