BEASTARS全22巻の最後は?これまでのあらすじと最終回の感想【ネタバレ注意】

草食獣と肉食獣が共存する世界を描いた『BEASTARS(ビースターズ)』が全22巻で完結しました。

2016年から連載されてから数々の漫画賞を総なめにしたこの作品。

擬人化した動物たちの青春群像劇であり、社会の歪みや対立をリアルに描いた社会派ファンタジーでもあります。

今回はこれまでのあらすじと最後どうなったのかをざっくりとご紹介します。

「途中まで読んでいたけど内容忘れてしまった」「最終巻前におさらいしたい」という人は途中まで読んでみてください。

それではどうぞ!

これまでのあらすじ

ある日、チェリートン学園内でアルパカの生徒テムが殺されるという「食殺事件」が起きる。

ハイイロオオカミのレゴシは大型肉食獣であることと、その寡黙な性格が災いして疑いの目を向けられてしまうが、レゴシは友人だったテムの想いをヒツジのエルスに伝えたいだけだった。

結局真犯人は見つからないまま、学園内には肉食獣と草食獣の間にある超えられない種族の壁が浮きぼりにされた。

 

演劇部の新歓公演がせまる中、レゴシは役者長であるアカシカのルイに夜間の練習の見張りを命じられる。
暗闇の中、通りがかった草食獣に捕食本能を向けてしまったレゴシ、それは園芸部をたった一人で切盛りする小さなうさぎの少女・ハルだった。

花形役者であるルイは新歓公演一日目を見事に成功させるが、無理がたたって倒れてしまう。

急遽二日目の主役に抜擢されたベンガルトラ・ビルだったが、レゴシはビルが草食獣の血を飲んだことに激昂し、舞台上でビルをボコボコにする。(2巻)

 

新歓公演がおわって、演劇部は隕石祭の準備に追われていた。

徐々にハルとの距離を詰めていくレゴシだが、自身の恋心が狩猟本能からくるものであることをジャイアントパンダのゴウヒンに諭され、さらにハルの恋心がルイに向けられていることに気づく。

本能と恋心に葛藤するレゴシは次第にハルを崇拝的に愛するようになり、告白を決意する。

しかし隕石祭の直前、ハルが裏市で活動する犯罪組織・シシ組に誘拐されてしまった。レゴシはゴウヒンと共にシシ組に乗り込み、絶体絶命のピンチに陥ったハルを救出する。

一方、レゴシを追うようにしてシシ組へと向かったルイは、手負いの組長をそのまま射殺。シシ組の構成員たちから脅されて半ば強制的にシシ組のボスに君臨し、裏市を席巻していく。(6巻)

 

全種族の長が集まる評議会が開催され、食殺犯を捜しだした者を次代のビースターに選出することが決まった。
レゴシは学園の警備員・ロクメからの依頼を受けて、テムを殺した食殺犯を捜しはじめる。

演劇部肉食獣の中に犯人がいる可能性について言及したレゴシは、その夜何者かに襲われる。

敵の圧倒的強さを知ったレゴシは、ゴウヒンの元で肉食本能を克服し、手足を使った戦闘スタイルを確率。

テム殺しの犯人がヒグマのリズであることを突き止め、大みそかに決着をつける約束をする。

レゴシに決闘の立会い人になってほしいと言われたルイは、悩んだ末に組抜けを決意し、イブキの命と引き換えに表世界への復帰を許される。

ヒグマの強大な力を前に敗北しかけたレゴシに、ルイは自分の右足を差し出し、レゴシは食肉の禁忌を犯してリズに勝利した。(11巻)

 

学園を辞め外の世界で生きることに決めたレゴシの前に、壮獣ビースター・ヤフヤが現れる。

かつてレゴシの祖父でありコモドオオトカゲ・ゴーシャと『ビースターズ』になることを夢みていたヤフヤは、レゴシに"肉食と草食のハーフ"である悪党・メロンの捕獲を協力させる。

「肉食獣と草食獣のあり方」に悩むレゴシは、メロンの凶弾に倒れて生死の境をさまよう。

メロンは肉食の殺戮衝動だけを有し、シシ組の新ボスとして裏市を牛耳る。

かつての狂乱を取り戻した裏市。その勢いは表の街にまで広がり、社会全体が不穏な空気に包まれていった。

再開したレゴシとルイは、狂乱の裏市を変えるためメロンとの最終決戦へ挑む!

 

レゴシは自身とルイ、つまり『肉食と草食の血で作った松明』を掲げ、裏市の縄張り争いに参加。ドグ組、イナリ組と相対した後、ついにメロンと一騎討ちに。

一方のルイは『社長就任記者会見』で今までタブー視されてきた裏市と食肉について触れ、全種族が裏市から目を背けることなくきちんと現実に目を向けてほしいと訴える。

レゴシとルイ、2匹の想いで世界は変わり始めていたー

最終22巻は意外な展開⁈メロンの最後は?

突如街を襲った停電。夜目の効かない草食に対して食殺が起こるかと思われたが、肉食たちは草食達と手を繋いで手を出さなかった。

暴かれた裏市を一目見ようとする草食たちに、肉食達は「肉食獣は草食獣を傷つけたくて食べたいと思ってるんじゃないんだ」と涙ながらに吐露し、肉食達の手で率先して裏市を壊しはじめる。

肉食と草食が群がり、変わりはじめた裏市を罵倒するメロン。仲良しこよしをバカにするような一人芝居を始めるメロンに、レゴシは「アドリブにしたって会話が下手くそだ」と告げ、【過去の事実】はなくならなくてもお互いに会話していく中でそれ以上に【今】に夢中になるはずだと断言する。

メロンはハーフの自分がここで死ねば後味悪くなると腹に拳銃を売って自害しようとする。駆けつけたゴーシャとヤフヤによって一命を取りとめ、ヤフヤに牙を向けるがその後逮捕された。

 

2ヶ月後、裏市は正式に取り壊された。

メロンを逮捕した謝礼として「食肉前科」を「特殊経歴」に変えてもらったレゴシは、ハルとのデート中二度目のプロポーズを決意する。

しかしハルはレゴシがいつまでも自分を庇護する存在としてみていることに苛立ち、レゴシと対等でいたいと願って自らレゴシにプロポーズ。「結婚してすぐ離婚しよう」というハルはレゴシの思い通りにならないことで対等な関係になりたかった。

レゴシは「あなたと一生異種族交流したい」と再び自らプロポーズ。

これまで通り他者からは理解されにくい異種族カップルだが、ハルは警官からの問いに「付き合ってます、私達」と笑顔で答えるのだった。

最終回の感想

最終巻でメロンの父親が生きていたこと、メロンが母親にどういう目で見られていたか、見ていたか等が明らかになって、何というかすごく救いがないなと思いました。メロンの終わり方、裏市のその後は何も解決していないけど、これもひとつの社会なんだろうなと考えさせられます。

最後の最後で、異種族でも本当の愛を育んだレゴシの祖父・ゴーシャとメロンの両親の対比がより際立っていました。
その上で、レゴシとハルの「一生異種族交流していく」という決意はとても重くて、簡単ではないけど2人で乗り越えていくというラスト。
最初の学園ものからはだいぶ遠いところまで来てしまったなぁという感想です。作中でレゴシ達は大人になっていったんですね。

一番驚いたのはルイがジュノではなく、婚約者のアズキとそのまま結婚したこと。やはり異種族婚がそう簡単なものではないと思わせてくれます。
本作のヒロインはハルですが、どちらかといえばハルをきっかけに肉食のレゴシと草食のルイが唯一無二の絆を築いていく関係の方が印象深い作品でした。

あとがき

個人的には序盤の学園ものからはじまって、徐々に問題提起がなされていく展開が素晴らしかったので、メロンの救いようのなさや裏市の最後はすこし呆気なく感じました。

ハルとの関係もまだまだこれから…という感じで2人の生活がどうなっていくのかもっと読んでみたかったです。

ゴーヒンやジャック、ヤフヤなどには最終回ですこし商店が当たりましたが、コーポ伏獣の住人はサグワン以外描かれなかったのが残念。スピンオフ的な作品が今後展開されそうですね。

他に類をみないキャラクターとストーリーで、まさに最後まで”駆け抜けた”という印象でした。

Netflixでアニメ2期もはじまったのでそちらも楽しみです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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