「原神」は、2020年9月にリリースされてから世界的人気のゲームです。
しかし、物語の進行が複雑であるため、長年プレイした人でも全体のストーリーを把握するのは大変かもしれません。
今回は、原神のこれまでの主要なストーリーを各3分でまとめてみました。
細かな部分は省略しているので一度プレイしたことのある方向けです。未プレイの方はネタバレにご注意ください。
原神をプレイするのにかかる時間はこちら↓
これまでのバージョンごとのイベントはこちら↓
序章・モンド
序章第一幕 風を捕まえる異邦人
1時間
双子の妹(兄)と共に数多の世界を旅してきた旅人は、この世界を離れようとした際に『天理の調停者』を名乗る謎の神に襲撃され、妹(兄)と離れ離れになってしまう。眠りから覚めた旅人は、妹(兄)を探すため、見知らぬ神を探す旅に出ることに。
溺れているところを助けたパイモンからこの世界の案内を受けながら、旅人は七国の一つである風神が司る「自由の国・モンド」へと向かう。旅人は森の中で巨龍と会話する不思議な緑の少年と遭遇。その逃げ発った跡で、赤い結晶を見つける。さらに偵察騎士アンバーと名乗る赤い服の少女と出会い、彼女の案内のもと、モンド城にたどり着く。
モンド城周辺では近頃、風魔龍が出没し、暴風が吹き荒れており、住民たちも元気がない。旅人はアンバーから風の翼をもらうが、突然現れた風魔龍と共に吹き荒れる暴風に巻き込まれ、空高く打ち上げられてしまう。どこからともなく聞こえる謎の声に導かれながら、旅人は風の翼を使って滑空しつつ、風魔龍の撃退に成功する。そんな旅人の姿を目撃した西風騎士団騎兵隊長ガイアに紹介され、代理団長ジンや図書館司書リサと出会う。
旅人は西風騎士団に協力して、モンドの放棄された4つの四風守護の神殿に出向き、 風魔龍の暴風の力の源を破壊することになる。その途中、リサから、テイワットの人々が元素の力を操るには、旅人と違い、「神の目」と呼ばれる外付けの魔力器官が必要で、それは選ばれた少数の者しか手に入れることができないことを教わる。旅人の活躍でひとまず暴風は収まり、地脈の異常は解消された。
序章第二幕 涙のない明日のために
2時間
旅人が風魔龍の痕跡から拾った結晶「風龍の涙」をジンたちに見せると、そこには"穢れ"とされる不純物が含まれていた。穢れの影響を受けない旅人はジンに頼まれ、風魔龍の暴走を止めるための調査に加わることになる。
西風騎士団を後にした旅人は、そこで緑色の服の少年、吟遊詩人のウェンティと出会う。彼の跡を追いかけて、風立ちの地にある巨木の下に着いた旅人。彼がトワリンと呼ぶ風魔龍の呪いを解くためには、風神バルバトスがかつて使っていた「天空のライアー」が必要だという。旅人はウェンティが「ライアー」を教会から「借りる」手助けをするが、その「ライアー」はファデュイによって奪われてしまった。
守衛から逃げて酒場「エンジェルズシェア」に飛び込んだ旅人は、酒場を経営するディルックやジンの手助けを得て、ライアーを取り戻すことに成功する。さらに、力を失ったライアーの力を取り戻すため、旅人達、ジン、ディルック、ウェンティはモンド中を回り、散らばった風魔龍の涙を集めた。再び合流した面々は、浄化された風魔龍の涙の力を使い、天空のライアーの力を完全に取り戻すことに成功する。こうして風魔龍を浄化するための準備は整った。
序章第三幕 龍と自由の歌
1.5時間
暴風の結界によって守られる風龍廃墟にウェンティの力で侵入し、中心の高い塔の上で、一行は風魔龍を救い、モンドの自由を取り戻すことを誓う。それは、かつての風神バルバトスの自由への願いが、今でもモンドの人々の中に息づいている証明でもあった。戦いの末、トワリンを呪いから解放することに成功し、ウェンティの「自由に飛んでほしい」という願いの元、トワリンは再びモンドの空を駆け巡る。
こうして風魔龍騒動は一件落着し、モンドには平和が戻った。旅人とウェンティは、教会にライアーを返却に行き、そこでライアーを受け取りに来た祈祷牧師・バーバラと出会う。ウェンティが教会を後にしようとした時、突如、ファデュイ十一人の執行官の第8位「淑女」に襲撃され、ウェンティは「神の心」を奪われてしまう。
襲撃の後、ウェンティは、一般人に話せる内容ではないと前置きしつつ、「神の目」と「神の心」について旅人に明かす。「神の目」を得た人々は、天空の島に登り神になる資格を持ち、それ故に「原神」と呼ばれる。一方で、ウェンティのような神は、元素力を操るために神の目を必要とせず、代わりに持つのが神として天空の島と共鳴するための「神の心」であると。
この世界を七つに分けて統べる「俗世の七執政」たる「七神」同士は、必ずしも相互に仲がよいわけではないが、それでも他の「神の心」を奪う、氷神「女皇」の行動はウェンティにとっても予想外であった。ウェンティは妹(兄)を探すため、七神全員に会うために、まずは年に一度、岩神が人々の前に姿を現す「迎仙儀式」が行われる隣国「璃月」に向かうことを勧める。
終点は全てを意味するわけではない。終点に辿り着く前、君の目でこの世界を観察するといい
璃月・第一章
第一章第一幕 浮世浮生千岩間
1.5時間
璃月は、「岩王帝君」と呼ばれる岩神・モラクスによって統治されており、この日、儀式の中でモラクスは人々の前に姿を現し、璃月全体の経営方針について神託を下すはずであった。しかし、儀式の場に突如巨大な龍と麒麟を掛け合わせた仙人の死体が墜落し、辺りは騒然とする。それは数千年に渡り璃月を守り続けてきた、最古の七神、岩神モラクスの骸であった。
即座に現場は「璃月七星」の一人「天権」の凝光の手封鎖されによって封鎖され、儀式の見物者の中から犯人捜しが始まった。異邦人である自分が疑われることを感じた旅人は璃月軍である千岩軍から逃れ、その場を後にする。仙岩軍に追われる道中、旅人達は「ファデュイ」の執行官の一人「公子」タルタリヤに助けれる。
タルタリヤは旅人達に、モラクス殺害に関して璃月七星は何かを隠しているのではないかとを語り、かつてモラクスと共に武力で璃月を築き上げた「三眼五顕仙人」達の元に向かい、七星により先にねじ曲げられていない事実を伝え、助けを求めるように勧める。旅人達は仙人達が住まう秘境「絶雲の間」に行き、3人の仙人と、「降魔大聖・護法夜叉」の魈に出会う。
岩王帝君の死を聞き、驚きと怒りを顕わにする仙人達は、犯人と疑われている旅人を守り、七星への疑いを持つ。璃月港に戻った旅人に、タルタリヤは、七星によって「仙祖の亡骸」を隠されてしまったことを教える。
第一章第二幕 久遠の体との別れ
2時間
後日、タルタリヤの紹介で、旅人は葬儀屋「往生堂」の客卿である鍾離と顔を合わせる。
鍾離は「往生堂」として、帝君を送る「送仙儀式」をきちんと行なおうと考えており、それに協力することが旅人が帝君の仙体を見て、探している謎の神であるかを確かめることが出来る唯一の機会だという。
旅人は鍾離と共に、送仙儀式に必要なものを、璃月のあちこちを巡り、集めていく。儀式に必要な夜泊石を選んだ後、香膏の準備に取り掛かり、岩王帝君の気に入った香膏を選んだ後、鍾離の友人のピンばあやから「洗塵の鈴」を借りにいく。途中、不卜廬でちょっとしたトラブルに見舞われつつも、キョンシーの七七や店主の白朮の協力を受け、必要なものの大部分が揃えられた。その夜、酒場で休む旅人達の元に、「璃月七星」の秘書である甘雨が「天権」凝光の空中宮殿「群玉閣」への招待状を持って訪れた。
第一章第三幕 迫る客星
2時間
パイモン渾身の手土産をもって訪れた「群玉閣」で、旅人は凝光から、帝君の死が「璃月七星」の仕業ではないこと、帝君の死体を隠したのは、この事態を利用したファデュイの外交圧力から璃月を守り、「璃月七星」が仙人に代わって璃月を掌握するための時間稼ぎであったことを語る。
凝光の指摘通り、ファデュイが企てた「禁忌滅却の札」の陰謀を確かめた旅人は、鍾離と共に引き続き荻花洲で儀式の準備をしていたが、その後、璃月港に戻ると仙人と七星が睨み合い、両者の間に緊迫した空気が流れていた。旅人たちはファデュイが非難の的になっていること、それゆえに公子の協力者でもある鍾離もまた危険な立場にあることを知る。鍾離は、往生堂が千岩軍と対立していることを聞き、慌てて往生堂へと去っていく。
残された旅人達は、タルタリヤを探して、帝君の亡骸が保管されている黄金屋へと向かった。一足遅く黄金屋にたどり着いた旅人たちだったが、その亡骸に「神の心」はすでになかった。すべてがフェイクだと考えたタルタリヤは、予備プランとして、封印された「魔神」を呼び覚まし、帝君が現われずを得ない状況を生み出そうとする。
出現した魔神に対処するために、旅人達が「群玉閣」へ向かうと、そこには仙人達や魈、凝光や刻晴が、共に璃月を守るために集まっていた。激しい戦いの末、凝光は自らの空中宮殿「群玉閣」を魔神の上に落として、魔神を鎮圧する。戦いの後、仙人達は「人」の力を認め、「神と璃月の契約」は終わり「璃月と人の時代」に変わったと、璃月を七星に任せて去って行った。
旅人達が鍾離の元に向かうと、そこにはタルタリヤと鍾離、そしてファデュイ執行官の第八位「淑女」の姿があった。そして鍾離は「契約通り」に「神の心」を「淑女」に渡す。唖然とする2人に、鍾離は答える。彼は女皇と「全ての契約を終わりにする契約」を結んでおり、そのために「氷の女皇」が何を支払ったかは、旅人達自身の手で明らかにするようにと。
氷神との取引は、俺が岩神として最後に結んだ「全ての契約を終わりにする契約」だ
第一章 第四幕プロローグ 枝を拾う者・ダインスレイヴ 【世界任務】
0.5時間
冒険者協会を訪れた旅人とパイモンがキャサリンから聞いたのは、最近モンド城にやってきた異邦人に関する情報だった。
酒場「エンジェルズシェア」を訪れた旅人とパイモンが2階で待っていると、そこに現れたのはダインスレイヴと名乗る背の高い男だった。
ダインスレイヴは500モラと3つの質問を報酬に、旅人の『依頼』を受けるという。ダインスレイブと行動を共にすることにした旅人は、アビスの痕跡を追って、モンドの各地を巡っていく。
北風の狼ボレアスが支配する奔狼領を探索し、最後に訪れた風龍廃墟にて、旅人ははじめて妹(兄)と関わりがあるかもしれない痕跡に触れる。遂に見つけた「家族」への手がかり。ダインスレイヴは旅人に、今一番重要なのは「旅」を続ける事だと説いて去っていった。
その言葉、決して忘れるな。貴様の旅の意義として
第一章第四幕 私(俺)たちはいずれ再会する
1.5時間
旅人は甘雨と嵐姉から依頼され、「アビス教団」と関わる遺跡に手を出そうと企む宝盗団について調査することに。遺跡では、逆さに釣られた七天神像と、その手の中で不気味に光るエネルギー、そしてその周りに転がる宝盗団を発見する。不気味な遺跡から逃げ出した後、旅人たちはダインスレイヴに再会した。ダインスレイヴは今こそアビスに追いつくチャンスだとして、ともにアビス教団の計画に関する手がかりを探し始める。
道中のダインスレイヴとの会話の中で、アビス教団は500年前に滅びた古国――「カーンルイア」で生まれたものであり、さらには、旅人が謎の神に襲撃され眠りにつく直前に訪れていたのが「カーンルイア」であったことが判明する。ダインスレイヴと旅人達は、モンド城の西風大聖堂に赴き、奔狼領で「最古の耕運機」に関する手掛かりを集める。しかし、ようやくアビスの使徒を追い詰めた旅人たちの前に、ずっと探し続けていた妹(兄)が現われ、アビスの使徒をかばう。
妹(兄)はアビスの使途に「殿下/姫様」と呼ばれ、まだ一緒に他の世界に行くことはできないと答えて、アビスの使徒と共に異空間へと消えていく。自分はすでに一度旅をした。だから、空(蛍)も同じように終点に辿り着けば、この世界の淀みを見届けることができる、と言い残して。
しばらくの間、呆然としていた旅人だが、パイモンに励まされ、妹(兄)に言われたとおり、終点を目指して、旅を続けることを決意する。
「アビス」が神座を下す前に、まだ「天理」との戦いが残ってる…
稲妻・第二章
第二章プロローグ 秋風に舞いし紅葉
1.5時間
鎖国している稲妻に入る為、璃月にいる稲妻人にアドバイスをされた「南十字船隊」を訪ね、死兆星号の船長・北斗と稲妻人で浪人の楓原万葉と出会う。万葉から提供された「主なき神の目」を優勝賞品とした武闘会を開こうと考えていた北斗は、もしも旅人が優勝すれば賞品を稲妻行きに変えてもいいと提案する。
旅人は武闘会に参加し、無事に決勝戦に進出。途中で賞品である神の目が盗まれるトラブルに会いつつも、無事に稲妻行きの約束を取り付ける。その過程で旅人は、万葉が提供した神の目が、将軍に挑んで破れた万葉の親友の遺したものであること、万葉は目狩り令からそれを守るために稲妻から逃げ出したこと、再び神の目に光を宿らせる方法を探していることを知る。
第二章第一幕 鳴神不動、恒常楽土
3時間
稲妻では、鎖国が行なわれており、北斗や旅人達が入れるのも、離島と呼ばれる外国人居留地のみ。そこで北斗にトーマという離島の顔役を紹介される。トーマは稲妻三奉行の一つ、社奉行の神里家令嬢の側近でもあった。離島でのトラブルを解決した旅人は、鳴神島にある「木漏茶屋」に着くと、トーマは旅人を案内し、稲妻城にある千手百目神像とそこに填められた、神の目狩りによって集められた無数の神の目を見せる。
トーマの案内で社奉行所に招かれた旅人は神里家令嬢「白鷺の姫君」神里綾華に屏風越しで面会し、反目狩り令への協力を乞われる。旅人は自分は将軍に会いに来ただけだと固辞すると、綾華は将軍へ導くことを約束する代わりに3人の「神の目」を失った者の手助けをするように旅人に頼んだ。
3人の手助けをする中で、旅人は「神の目」を失ったことで、自らの願いとそれに関する想い・記憶までもを失い、かつてとは変わり果てた人々の姿を目にする。また、鳴神大社の大巫女・八重神子に「異郷から訪れ、この海域に新たな望みを吹き付ける風」として望んでいることを告げられる。
旅人が社奉行所に戻ると、目狩り令に抵抗すべく偽の神の目を作っていた手芸職人・正勝が幕府軍に捕まったという知らせが入ってきた。旅人は花火職人の宵宮、隠密の早柚と共に幕府の牢獄に潜入する。途中九条裟羅に発見されてしまうが、裟羅は部下の過ちによって重傷を負った正勝を治療させるため、旅人達を見逃す。無事、正勝を救出した旅人達は、綾華やトーマと共に成功を祝い、状況が好転していることを喜び、しばしの休息をとることにする。
第二章第二幕 無念無想、泡影を滅す
2時間
数日後、天領奉行が行なっていた「儀式」の準備が整い、100個目の目狩りの令の対象としてトーマが捕まってしまった。すぐに助けに行こうとする綾華を旅人は諫め、パイモンと2人で目狩り儀式の場へと向かう。
大勢の群衆の見守る中、千手百目神像の眼前で、雷電将軍によって、トーマの神の目が没収されようとしている。旅人は幕府軍の兵士を倒すが、雷電将軍の圧倒的な力に歯が立たず、トーマの助太刀を経て何とか儀式会場から逃げ出す。
お尋ね者となってしまった旅人たちは、トーマの勧めで、目狩り令に反対し幕府軍と戦を繰り広げている珊瑚宮の抵抗軍の元へと向かうことに。将軍直々の目狩り儀式を妨害した功績から、旅人は大将ゴローに歓迎され、抵抗軍に受け入れられる。しかしそこを九条裟羅率いる幕府軍が襲撃。幕府軍と抵抗軍との間で激しい戦闘が繰り広げられる。
次第に追い詰められていく抵抗軍だったが、振りしきる雨滴の中で珊瑚宮心海が戦場に舞い降りると、「軍師」の合図で、隠れていた抵抗軍兵士と、傭兵として参加した北斗や楓原万葉達が戦場に加わり、瞬く間に形成は逆転。九条裟羅は幕府軍に撤退を指示する。戦いの後、心海は自らが管理する抵抗軍の本拠地である海祇島へと旅人を迎える。
第二章第三幕 千手百目の浮世
3時間
その一方で哲平は急激に歳を取っていき、それは邪眼によるものだと判明した。心海は即刻、邪眼の使用禁止と回収を行なうが、哲平は手遅れで死んでしまう。
旅人は怒り、邪眼を配布するファデュイの元へと向かう。そこにはファデュイ執行官「散兵」が待ち伏せていた。旅人は散兵の挑発に乗ってしまうが、八重神子に救い出される。旅人は八重神子の元で雷電将軍に勝つための訓練を受け、その頃、九条沙羅はファデュイと九条家が協力している証拠を見つけてしまう。
当主の裏切りを知った九条沙羅は当主を追い詰めようとするが、旅人が着くと九条沙羅は倒されており、そこには雷電将軍と全ての首謀者である「淑女」が居た。旅人は淑女との御前試合を申し込み、旅人に負けた淑女は、雷電将軍により殺害される。茫然自失として天守閣を去ろうとした旅人の背後から、雷電将軍が空間を切り裂き襲ってくる。あと一歩で旅人が斬られそうになったところ、現れた万葉は死んだ友人の神の目を輝かせて雷電の無想の一太刀を受け止め、跳ね返した。
雷電将軍の空間・一心浄土へと再び足を踏み入れた旅人は、真の雷神「雷電影」と戦う。武神である彼女に太刀打ちできないでいると、八重神子に預かったお守りを思い出す。それに触れると八重神子が出てきて、旅人に皆の願いが託されていることを思い出させる。無事に影を倒し、彼女に負けを認めさせた旅人。目狩り令は撤回され、稲妻に平和が戻った。
汝に神の目がないのは、その願いがまだ生まれておらぬからかもしれぬな…
第二章第四幕 淵底に響くレクイエム
1.5時間
そこにアビスの使徒を追って転移してきたダインスレイヴが現れた。ダインスレイヴと共に遺跡を探索する旅人たちは、ヒルチャールの痕跡を発見し、ダインスレイブからヒルチャールの正体を教えられる。呪いの力による数百年にも渡る苦しみ。『摩耗』によってすり減っていく魂と肉体。それはあまりにも絶望を感じるものだった。
絶句する旅人とパイモンの前に、かつてカーンルイアの宮廷親衛隊に所属していた「黒蛇騎士」が現れる。そして旅人は気付く、黒蛇騎士が部屋の奥にて苦しむヒルチャールを守る為に、一行の前へ立ち塞がっていたことに。
遺跡最上階の中央部、淡い青光を放つ池の水には「浄化」作用があると推測するダインスレイヴ。そして朽ち果てたヒルチャールの集落の前にはカーンルイアの国花「インテイワット」が手向けられていた。蛍(空)が残したその花に触れ、旅人は蛍(空)の断片を感じ取る。
アビス教団が、池の水を使ってヒルチャール達の呪いを浄化しようとしていること。そして「カーンルイア復興」を使命として、その礎となるべくこの地で活動していることを、「愚かな考え」と切り捨てるダインスレイヴ。
黒蛇騎士・ハールヴダン達の「遺志」を踏みにじる、アビスの独善的な行為を前に、2人は池の水の浄化作用を増幅させる装置を止めるべく、動き出した。
ところが、あと一歩のところでアビスの司祭に先を越され「浄化」が始まってしまい、極限の苦痛に苛まれるヒルチャールと黒蛇騎士達の怨嗟が遺跡中に響き渡る。同じく苦しむダインスレイヴ。必死に思考を巡らせる一行の前にハールヴダンが現れ、増幅装置へ覆い被さると、己の命と引き換えに装置の稼働を妨害した。
かつての戦友の亡骸へ別れを告げるダインスレイヴの前に、己の罪を吐露するハールヴダンの魂の残滓が現れる。ハールヴダンの最期を見届けたダインスレイヴは、再びアビスを追って、旅人たちの元から去っていった。
スメール・第三章
第三章第一幕 煙霧のベールと暗き森を抜けて
2時間
レンジャー長のティナリの助けによってガンダルヴァー村で目覚めた旅人は、お香の効果がなくなるまでここに滞在し安静にするよう告げられる。看病してくれたコレイの巡回を手伝いながら彼女に草神について尋ねてみると、先代の草神「マハールッカデヴァータ」の失踪後、500年前に即位した「クラクサナリデビ」はいつもスメールシティのスラサタンナ聖処という場所にいるらしい。
コレイと共にしばらく過ごしていた旅人だが、コレイは持病で不治の病である「魔鱗病」の症状が悪化していた。薬の材料の採取に向かうというティナリに同行することにした旅人は、突発的な死域の駆除を手伝ったのちに、ハイパシアからの救難信号を受け取る。旅人が彼女に会いに行くと、キャベツのような謎の生き物アランナラに遭遇し「夢」を見せられる。
アランナラの助けで一命をとりとめていたハイパシアは、お香を使った修行でも白い大樹…世界樹のもとへ行ける学者は非常にまれであること、スメール人は夢を見ないことを教えてくれた。彼女は神と意識を繋ぐため、パリプーナライフという状態を目指しているという。村へ戻ると、教令院の学者たちに詰め寄られるティナリの姿があった。彼らはある用件からスメールシティへ戻るようティナリを説得しに来ていたが、ティナリはこれを拒否する。
ティナリから「アーカーシャ端末」について教えられ、体調の回復したコレイからピタのレシピを受け取った旅人は、皆に見送られながら旅人はいざスメールシティへと出発する。シティの入り口で予告通り「アーカーシャ端末」を貰い、ティナリに紹介状を渡された学者を尋ねるも、草神の情報は得られなかった。さらに紹介された砂漠の民のアスファンドによれば、森林側の住民のほとんどは未だ先代の草神を信仰し続けているのだという。
情報が足りない中、偶然にもクラクサナリデビの信仰者だという女性・ドニアザードに出会った旅人は、「花神誕日」の準備をしたいという彼女を手伝い、傭兵のディシアや踊り子のニィロウに出会う。再びアスファンドに会いに行くと、教令院が運んでいた「草神に関係するとても重要なもの」がオルモス港で盗難に遭ったという話を聞かされる。草神の手がかりを得るべく旅人はオルモス港へと向かった。
オルモス港でキングデシェレト信者「アフマルの目」との取引を図る旅人だが、突然現れた教令院の書記官アルハイゼンに助けられる。彼から「草神に関係するとても重要なもの」とは「神の缶詰知識」であり、盗難はアフマルの目による犯行である可能性が高いことを聞く。アルハイゼンは、連中との話し合いでは解決できず、彼らが持っているという確たる証拠もないことから、大商人であり裏情報にも通じているドリーとの接触を欲していた。彼はドリーに警戒されているため代わりに旅人がドリーに接触し、まずはいくつかの缶詰知識を購入して親睦を深めることになる。
ドリーからの情報で神の缶詰知識がアフマルの目に渡ったことが判明し、アフマルの目との「武力対談」を決行するが団長の様子がおかしい。彼は神の缶詰知識を使ったことで発狂しており、アルハイゼンの活躍によって鎮圧され、やって来たマハマトラにあっさり捕まってしまう。旅人は連れられていく団長の口から「世界が…私を…忘れて...」というかつて聞いた言葉を耳にする。手がかりが途切れてしまった旅人は、ひとまず「花神誕日」を楽しむためスメールシティに帰ることにした。
第三章第二幕 黎明を告げる千の薔薇
3時間
朝目覚め、ドニアザードと合流し、出店を回るなどして花神誕祭を楽しんだ。日が暮れる頃、ニィロウの花神の舞を見に行くと、直々に現れた大賢者アザールの命令により公演は中止させられてしまった。「せいぜい神の生誕を祝うがいい…」
朝目覚め、ドニアザードと合流し、出店を回るなどして花神誕祭を楽しんだ。日が暮れる頃、ニィロウの花神の舞を見に行くと、直々に現れた大賢者アザールの命令により公演は中止させられてしまった。
朝目覚め、ドニアザードと合流し...その光景にひどく既視感を覚えた旅人は既視感の正体を探ろうとする。
普段ならしないような行動を取ったはずなのにその結果にもまた既視感がある。ランダムであるはずのくじの答えが直感で解るようになっている。得体の知れない既視感に戸惑う中、現れた謎の少女「ナヒーダ」を追いかけヒントをもらう。そして推考の末、花神誕日が繰り返されていると気づく。
輪廻を抜ける方法を探る旅人だったが、そうして繰り返しを重ねる度にドニアザードの体調はみるみる悪化していった。繰り返される1日の中でヒントを探し続ける旅人は、花神誕日の輪廻が誰かの夢で、教令院がアーカーシャを使って「夢」を搾取しているのだと気付く。輪廻の突破口は夢の主を起こすこと。そして168回目の花神誕日。朝目覚めるとドニアザードの姿がない。際限なく繰り返される日々に彼女の身体はついに耐えられず、彼女の意識は輪廻する夢から消えてしまった。悲しみと怒りに駆られながらも旅人は夢の主を探す。
日が暮れる頃、ニィロウの花神の舞を見に行くと、直々に現れた大賢者アザールの命令により公演は中止させられていた。大賢者の前に躍り出る旅人、普段と異なる事態に動きを止める大賢者、舞台には赤紫色のパティサラ...。存在しないはずの花を見た旅人は夢の主がニィロウだったのだと気付く。ニィロウに大賢者がいなくなる想像をさせると、目の前の大賢者が本当に消えた。そしてこれが彼女に今自分が夢を見ているのだと気付かせる。制止する者がいなくなった今、ニィロウは花神の舞を披露して、花神誕日の輪廻は終わりを告げた。
第三章第三幕 迷夢と虚幻と欺瞞
3時間
草神であるナヒーダ(が憑依したキャサリン)とともに教令院の計画を探っていた旅人だったが、ファデュイ執行官「博士」に気付かれ、細工されたアーカーシャによりシティの人々を人質に取られる。半ば洗脳された状態の一般人を相手に手が出せない旅人を逃がすため、ナヒーダは人々の意識をジャックして対抗、後で合流すると約束するが、これにより草神であることを「博士」に気付かれてしまう。
以前教令院からの誘いを断っていたティナリを探しに行った旅人は、窮地を脱して来たナヒーダ(キャサリン)と、ハイパシアに再会した。ハイパシアはパリプーナライフに成功したと興奮気味に話し、彼女と交信した「神」と意識を繋ぐ手伝いをしてくれると言う。意識を繋いだ先に見えたのは、ファデュイ執行官「散兵」の過去。それは雷電将軍による放棄、ある刀職人からの裏切り、そしてある小さな子供の死という「三度の裏切り」によって人や神を信じることを辞め、神の心で自身の空洞を満たすというものだった。
不測の事態に旅人は戸惑う。そこへ突然、シティを警備しているはずの三十三人団が襲いかかってくる。ナヒーダの意識が入ったキャサリンの体が破壊されてしまう寸前、触れた指先を介して旅人とナヒーダとが入れ替わり、旅人の意識はスラサタンナ聖処にあるナヒーダの体へと飛ばされた。そこでは製造途中の「神」… 巨大なロボットに乗った「散兵」がこちらを凝視してきた。「散兵」からの視線によって計画に気付き、教令院が「神を創ろうとしている」ことが判明する。
ナヒーダのいるスラサタンナ聖処はもはや「博士」の手の内も同然であり、ナヒーダはこれ以上自身から情報を引き出されること防ぐために自らの意識を封鎖し閉じ籠もってしまう。旅人に同行できなくなる直前、旅人に砂漠へ向かうようメッセージを残して。
第三章第四幕 赤砂の王と三人の巡礼者
3時間
第三章第五幕 虚空の鼓動、熾盛の劫火
6.5時間
第三章第六幕 カリベルト
2時間
フォンテーヌ・第四章
第四章第一幕 白露と黒潮の序詩
4時間
第四章第二幕 ゆえなく煙る霧雨のように
3時間
第四章第三幕 深海に煌めく星たちへ
3時間
第四章第四幕 胎動を諭す終焉の刻
3時間
第四章第五幕 罪人の円舞曲
5.5時間
第四章第六幕 ベッドタイムストーリー
1.5時間
ナタ・第五章
【クイックスタート条件】魔神任務「1章第3幕」クリア/冒険ランク28以上